BMW 4シリーズ 改良で出力アップと一部値下げ 3.0L直6は530馬力に

公開 : 2024.02.06 18:05

・BMW 4シリーズの改良新型が登場、M4は最高出力530psに。
・車載システムを一部アップグレード。音声コントロールが強化。
・欧州では多くのモデルで「値下げ」を実施。

M4コンペティションは530psに出力向上

ドイツの自動車メーカーであるBMWは、改良新型の4シリーズを欧州で公開した。高性能モデルのM4コンペティションではエンジン出力を高めるなどしたが、複数のモデルで価格を引き下げた。

M4コンペティションに搭載される3.0L直6ツインターボの最高出力は、従来の510ps/5600rpmから530ps/6250rpmへと向上。より高回転でフルパワーが発揮されるようになった。

改良新型BMW M4クーペ
改良新型BMW M4クーペ    BMW

最大トルクは変わらず66.2kg-mだが、従来よりも230rpm幅広い2750rpmから5730rpmで引き出される。

エンジンは強化されたものの、カタログ上の性能に変更はなく、BMWは0-100km/h加速タイムをクーペで3.5秒、カブリオレで3.7秒としている。

一方、標準の4シリーズのエンジンに変更はない。

車載システム強化 一部で値下げも

今回の改良では、シリーズ全車でフロントとリアに新しいライトを採用した。テールライトには限定生産のM4 CSLと同じレーザーライト技術が用意されている。

インテリアでは、14.9インチと12.3インチのデュアルスクリーン・レイアウトを引き続き採用。車載OSはバージョン8.0から8.5にアップデートされ、エアコンの音声コントロール機能が強化された。

改良新型BMW M4クーペ
改良新型BMW M4クーペ    BMW

アンビエントライトは中央のエアコン吹き出し口の上まで拡大された。カラーバリエーションは9種類で、ドアが開いたときや電話の着信時などに自動的に点灯する。

英国仕様では一部値下げが実施され、M4コンペティションxドライブ・クーペの価格は従来の8万6665ポンド(約1610万円)から8万4250ポンド(約1570万円)に引き下げられた。

同様に、420iクーペは従来の4万4180ポンド(約820万円)から4万3020ポンド(約800万円)となった。

ただし、カブリオレは大半が値上がりした。420iカブリオレは以前より170ポンド高い4万9695ポンド(約930万円)、M440iカブリオレは1230ポンド高い6万5410ポンド(約1220万円)である。

唯一値下がりしたのはM4カブリオレで、8万8255ポンド(約1645万円)と2010ポンド安くなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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