BMWから新型ワゴン登場 5シリーズ・ツーリング 実用性と居住性を改善
公開 : 2024.02.08 06:25
BMW 5シリーズのステーションワゴン版「ツーリング」が登場。全車電動化し、EV、PHEV、マイルドハイブリッドを設定。i5ツーリングの航続距離は最長560kmに。ボディが大型化するなど、居住性の改善を図った。
全車電動化 ボディサイズもアップ
ドイツの自動車メーカーであるBMWは、ステーションワゴンの新型5シリーズ・ツーリングを欧州で発表した。EVやPHEV、マイルドハイブリッドといった電動化モデルを揃え、5月に発売予定だ。
昨年発表された第8世代5シリーズ・セダンのワゴン版で、電動パワートレインの導入はBMWのステーションワゴンとしては初めて。
セダンとのスタイリング上の違いはBピラーから後方にあり、ルーフ、テールゲート、リアドア、そしてリアウィンドウとその周辺の空気の流れをスムーズにするスポイラーなどが独自のデザインとなる。
新型5シリーズ・ツーリングのボディサイズは全長5060mm、全幅1900mm、全高1515mm、ホイールベース2995mmと、現行車よりも大型化した。
EVの「i5」登場 航続距離は最長560km
BMWによると、これまでのどのステーションワゴンモデルよりも多用途性と居住性に優れているという。
ボディは大型化したが、トランク容量は570L、リアシート格納時で1700Lと現行車と変わらない。一方、テールゲートの開口部が広くなったことで、荷物の積み込みが容易になったほか、トランクフロアの下にはパーティションネットとブラインドを収納できるスペースが新設された。
加えて、より強固なボディ構造と新しいタイプの窓ガラスの採用により、現行車よりも静粛性が向上しているという。
EVモデルとして、i5ツーリングも設定されている。エントリーグレードのi5 eドライブ40ツーリングは最高出力340ps、最大トルク43.8kg-mを発生する電気モーターを搭載。英国での販売価格は6万9950ポンド(約1300万円)からとなる。
スポーツグレードのi5 M60 xドライブ・ツーリングでは、モーターを2基搭載して四輪駆動とし、最高出力600ps、最大トルク83.6kg-mを発生する。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は230km/h。
EVモデルは全車、81.2kWhのリチウムイオンバッテリーを使用し、1回の充電での航続距離はi5 eドライブ40で483~560km、M60 xドライブで445~506kmとされる。充電速度は最大205kWに対応する。
最大66.2kg-mのトルクを誇る直6ディーゼルも
BMWはまた、ガソリンエンジンをベースとするPHEVモデル、530eツーリングを設定している。
530eツーリングは、2.0L 4気筒ターボとモーターを組み合わせ、最高出力300ps、最大トルク45.8kg-mを発生する。19.4kWhのバッテリーを使用し、電気のみでの走行可能距離は最長100km。後輪駆動と四輪駆動が選択可能だ。
ディーゼルモデルは2種類用意されている。48Vマイルドハイブリッドの2.0L 4気筒ディーゼルを搭載する520dツーリングでは、最高出力200ps、最大トルク40.8kg-mを発生。後輪駆動と四輪駆動がある。
540d xドライブ・ツーリングでは、3.0L直列6気筒ディーゼルを搭載し、最高出力286psと最大トルク66.2kg-mを発生。0-100km/h加速は5.4秒とされる。
このほかにも、2.0L 4気筒ガソリンモデルや、よりパワフルな3.0L直列6気筒のPHEVモデルなど、複数のパワートレインが順次ラインナップに加わる予定だ。
画像 新型5シリーズに待望のワゴン版「ツーリング」登場【BMW i5ツーリング、520dツーリングを写真でじっくり見る】 全36枚