また社長交代? 英アストン マーティン 就任2年足らずで新CEO候補探し

公開 : 2024.02.08 18:05

アストン マーティンの会長が新CEOの候補を探していると報道。現CEOのアメデオ・フェリーサ氏(77歳)は2022年に就任したばかり。

フェラーリ出身CEO(77歳) 早くも交代?

英国の自動車メーカーであるアストン マーティンが、現CEOのアメデオ・フェリーサ氏の後任を探していると報じられている。フェリーサ氏が現職に就いてから、まだ2年も経っていない。

米ブルームバーグが報じたところによると、アストン マーティンのローレンス・ストロール会長は新CEOを求め、複数の高級車ブランドの幹部に接触しているという。

アストン マーティンのアメデオ・フェリーサCEO
アストン マーティンのアメデオ・フェリーサCEO

アストン マーティンは今のところ、この件に関してコメントを控えている。

77歳のフェリーサ氏は、2008年から2016年までフェラーリのCEOを務めていたが、2022年にトビアス・モアーズ元CEOの後任としてアストン マーティンに入社した。しかし、目立った業績を残せず、ベテラン幹部数名が退社するなど、順風満帆とは言い難い。

在任期間中のアストン マーティンは、DBS 770アルティメット、DB12、限定モデルのヴァロアといった新型車を発表したほか、電動化に伴い、関連各社との提携を進めた。

2023年6月、米国の新興EVメーカーであるルーシッドとの提携に合意。バッテリーとモーターを2025年以降の次世代EVに採用することになった。

10月にも、英国政府が支援する先進推進センターから900万ポンドを調達し、EV用プラットフォームの開発に充てている。

以前の取材では、フェリーサ氏は「英国らしさを失わず、アストン マーティンを超高級車の世界にもっと進出させることが今の大きな仕事だ」と語っていた。

ストロール会長は、11月に発表された第3四半期決算報告で、同社の将来性に「非常に大きな興奮」を抱いていると語った。また、財務的損失を大幅に削減したことで「産業構造の転換が加速している」と歓迎した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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