JVCケンウッド、米・大手トラックメーカーに「ディスプレイオーディオ」供給 狙いは?
公開 : 2024.02.09 11:35 更新 : 2024.02.09 13:22
彩速ナビ・ドラレコでお馴染みのJVCケンウッドが、「海外OEM事業」を力を入れています。北米市場で新しい動きがありました。
北米のトラック向けに専用開発
JVCケンウッドのディスプレイオーディオが、ダイムラー・トラック北米法人の「フレイトライナー」「ウエスタンスター」に供給されることが分かった。
ダイムラー・トラック北米法人(ダイムラー・トラック・ノースアメリカ)は、オレゴン州に本社を置く米国を代表する商用トラックメーカー。親会社は、日本の三菱ふそうトラック・バスと同じダイムラー・トラック・ホールディングAGとなる。
2月より供給が始まるのはKENWOODブランドのディスプレイオーディオで、同社専用に開発されたものだ。
6.95インチのタッチパネルモニターを搭載し 「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応するほか、米国・カナダで放送されている通信衛星を使用したデジタルラジオ「SiriusXM」 、およびアメリカ海洋大気庁が24h体制で気象予報・気象警報を伝えるラジオ送信所ネットワーク 「NOAAウェザーラジオ」のチューナーを内蔵するという。
また、セーフティ機能を支える拡張性にも優れ、最大4個のカメラ入力に対応し、車両周辺の安全確認をサポートする。
巨大市場への足がかりに
JVCケンウッドは、同社の中期経営計画において、モビリティ&テレマティクスサービス分野の「海外OEM事業」を成長牽引事業と位置付けている。
自動車メーカーと強固なパートナーシップを築いて、車載音響システムなどに加え、ディスプレイオーディオの事業展開を進めてきた形だ。
今回のダイムラー・トラック北米法人への供給を手始めに、これまでの東南アジア市場における実績やアセットを活用しながら、ディスプレイオーディオの需要拡大が見込まれる米国市場を中心に受注の拡大を目指していくことになる。