やっぱり小さなFRがお望み? BMW 1シリーズ(2代目) 多彩なエンジンも魅力 UK中古車ガイド
公開 : 2024.02.23 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
フェイスリフトを経て、装備面での競争力は引き上げられた。オプションで欲しいと感じさせるものは、従来より遥かに少なくなったといえる。
オートエアコンにキーレスエントリー、ヒーター内蔵ドアミラー、タイヤの空気圧センサー、リアのパーキングセンサー、クルーズコントロール、6.5インチモニターとインフォテインメント・システムなどは、すべて標準だ。(2015年6月1日)
オーナーの意見を聞いてみる
サリー・フィットン氏
「3年前に、2017年式のBMW 120dを購入しました。走行距離は、当初12万8000kmでしたが、現在までに3万2000kmくらい増えています。今まで、まったくトラブルフリーです」
「整備記録はしっかり残っていて、自分も毎年メンテナンスに出しています。エンジンは滑らかに回り、クラッチは滑りがなく、インテリアは綺麗なまま。燃費はあまり良くなく、高速道路では17.7km/L前後へ伸びますが、市街地では大きく悪化します」
「車内空間が狭いといわれますが、2人+犬という自分のライフスタイルなら大丈夫。ゴルフやA3を選びたくなる理由も、わからないではないですが」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
バルクヘッドの排水口が詰まると、雨水が溢れて電気系統へダメージを与えることがある。ホイールのガリキズにも注意したい。
エンジン
2代目1シリーズのエンジンは、すべてタイミングチェーン式。前期型のユニットで問題といえた、テンショナーの不具合は、後期型ではほぼ発生しないようだ。安心して乗るために、整備記録がしっかり残っている車両を選びたい。
トランスミッション
一部のMT車では、クラッチが早く駄目になるという報告がある。シフトレバーは概ね滑らかに動くのが正解。不自然な重みや引っ掛かりがある場合は、購入を見送った方が良いだろう。
ステアリングとサスペンション、ブレーキ
ステアリングラックのギアが摩耗すると、ステアリングホイールを回した時にコツコツと鳴る。水の侵入でステアリング系統が不調になったり、警告灯が表示されることもある。予め、健全か確かめたい。
サスペンションは、ダンパーやブッシュが劣化して生じる異音がないか調べる。ブレーキフルードが定期的に交換されているか、ディスクやパッドの厚みが充分かも確認したい。
インテリアと電気系統
iドライブ・システムやUSBでの接続機能が正常に動くか、予め確かめる。ドアの内張りはガタつくことがあるが、修正は難しいようだ。
リコール
運転席のシートや、プロペラシャフト・ユニバーサルジョイント、パワーステアリング、クラッチなどの不具合を理由に、複数のリコールが出ている。対応済みか、ディーラーで調べたい。