やっぱり小さなFRがお望み? BMW 1シリーズ(2代目) 多彩なエンジンも魅力  UK中古車ガイド

公開 : 2024.02.23 19:05

知っておくべきこと

2代目1シリーズを選ぶ場合は、小さな後輪駆動であることが最大の理由だろう。そこで注意したいのが、駆動系の劣化。特にプロペラシャフト・ベアリングが摩耗すると、シフトレバーを大きく振動させ、フロア付近からカタカタと異音が出るようになる。

リフトアップし、プロペラシャフトを手で揺すれる場合は、ベアリング交換のサイン。また、シャフト自体に目立った損傷がないか、バランスウェイトが外れていないかもチェックポイントだ。

BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011〜2019年/英国仕様)
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2011〜2019年/英国仕様)

リアデフからのノイズにも注意したい。ピニオンギアやベアリングの摩耗で生じる症状で、友人などに運転してもらい、後方を追走すると異音の有無を確認できる。

英国ではいくら払うべき?

5000ポンド(約93万円)〜9999ポンド(約185万円)

フェイスリフト前の、走行距離の伸びた2代目1シリーズを英国では探せる価格帯。

1万ポンド(約186万円)〜1万4999ポンド(約278万円)

年式なりの走行距離を持つ、1シリーズをお探しならこの価格帯から。M135iも含まれるようだ。

1万5000ポンド(約279万円)〜1万9999ポンド(約371万円)

BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2019年式/英国仕様)
BMW 1シリーズ(2代目/F20型/2019年式/英国仕様)

2代目1シリーズのすべてのグレードを、英国では選べる価格帯。状態も全般的に良好といえる。

2万ポンド(約372万円)以上

好条件のM140iが売られている価格帯。それ以外なら、ここまで予算を気張る必要はないだろう。

英国で掘り出し物を発見

BMW 125i Mスポーツ・シャドーエディション 登録:2019年 走行距離:7万7200km 価格:1万8700ポンド(約348万円)

ゴルフ GTIの好敵手となる、認定中古車。ボディカラーは望ましいエストリル・ブルー。インテリアは、ダコタ・レザーが組み合わされている。近年、英国の中古車価格は下降傾向。根切り交渉する価値はあるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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