Jujuがシーズンを前に意気込み語る 日本人女性として初のスーパーフォーミュラ参戦、いよいよ幕開け
公開 : 2024.02.15 19:25 更新 : 2024.02.20 14:15
・Jujuこと野田樹潤が記者会見
・欧米での4年間を終え日本で参戦する今季の展望や意気込みを語った
・大学進学も明らかに 自分を知り、さらなる高みを目指す決意
スーパーフォーミュラ開幕を前に記者会見
2月15日(木)、女性レーシングドライバー「Juju」こと野田樹潤が、都内で記者会見に臨んだ。
これまで4年にわたりヨーロッパ各地のフォーミュラ選手権で経験を積んだ彼女は、すでに発表されている通り、今シーズンは日本を舞台に「全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)」に「TGM Grand Prix」から参戦する。
この日の記者会見では、本人のほか、これまで彼女をサポートしてきた父親でありNODAレーシングのチーム監督・野田英樹氏、今回Jujuを擁しSFに出場する「TGM Grand Prix」の池田和広代表の3名が、今季のSF参戦に至るまでの経緯や意気込みを語った。
Jujuは、終始リラックスした表情で、応援してくれるファンやスポンサーの前で走れることへの喜びを語った。また、彼女が今シーズンが搭乗する「TGM Grand Prix 53号車」がこの記者会見の場で初めて公開され、同じく初めて実車を目にしたというJujuは「率直にかっこいい。乗るのが楽しみ」と表情を輝かせた。そして、さらなる発表も。
レーシングドライバーに加え、学業も両立へ
この日、Jujuが日本大学スポーツ科学部に今春入学することもあわせて発表され、記者会見には学部長の益子俊志教授も同席した。今シーズンのJujuは、日本と海外でのフォーミュラ参戦に、女子大生として学業も加えた「3足のわらじ」で臨むことになる。
帰国しSFに参戦するにあたり、当初は大学進学はまったく頭になく、競技に集中するつもりだったというJuju。この決断の背景には2つの理由があると彼女は語った。
1つめは、Jujuが目標とするF1の舞台でかつて活躍した英樹氏と彼女が話し合う中で、現役時代には専門知識があるトレーナーのサポートが不可欠であり、そのためには自らも知識を身につける必要があるとの思いに至ったこと。2つめは、幼少期のカートデビューから現在まで、体格など男性選手との差を埋めるためにJujuが感覚的に身につけた技術を科学的に分析するためだという。
特に後者は、この科学的に分析したデータを、これから誕生する次なる女性レーシングドライバーのために生かしたい、というJuju自身の思いも込められている。自分を知ることがさらなるステップアップにもつながるとする彼女に対し益子教授は、研究を通じての惜しみないバックアップを約束した。
会見の中では、大学生活を通じ人間としてさらなる成長を遂げたいと彼女が繰り返し述べていたのが印象的だった。