名車リバイバル 成功と失敗 ハマー、ブロンコ、Tバード… 新型の評価は?

公開 : 2024.02.24 18:05

ダッジ・ダート – リバイバル

新型ダートは2012年、その歴史的人気を受け継ぐべく、フィアット由来のコンパクトカーとして復活した。しかし、オリジナルとは異なる前輪駆動で、アルファ・ロメオジュリエッタと同様のサスペンション・システムが採用されるなど、伝統からは離れてしまった。

オリジナルのダートはコミューターからマッスルカーまで幅広い多様性で知られていたが、復活したダートにはそのような象徴性はない。共通点はほとんどなく、同時代のライバルに対してさえ劣勢に立たされた。販売台数が伸び悩む中、ダッジは2016年にダートを廃止。フィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネCEOは当時、ダートとクライスラー200を二大失敗作と呼んだ。

ダッジ・ダート - リバイバル
ダッジ・ダート – リバイバル

フォードブロンコ

フォード・ブロンコは、1966年から1996年まで販売されたコンパクトなオフロードSUVで、後にフルサイズSUVに発展した。その独特なデザインとオフロード性能の高さが評価され、名車として名を残している。

当時競合したシボレーK5ブレイザーと同様、ブロンコも取り外し可能なボディパネルを備えている。ブロンコは時代とともに変化し、より大きく、より長距離移動に適したSUVへと適応していった。

フォード・ブロンコ
フォード・ブロンコ

フォード・ブロンコ – リバイバル

どれだけの人が覚えているかはわからないが、フォードは2005年にブロンコのコンセプトモデルを発表している。そのデザインは先進的であると同時にレトロな雰囲気も漂わせていたが、新型が発売されたのは2021年のことだった。新型ブロンコは1966年から1977年のシリーズを彷彿とさせるデザインで、2ドアと4ドアのボディが用意されている。

オリジナルの象徴的なデザイン、オフロード性能、取り外し可能なドアパネルを維持する一方で、オンロードとオフロードを走行するための現代的な技術と先進的な機能を統合している。好意的な評価を受けていることから、成功作と言っていいだろう。

フォード・ブロンコ - リバイバル
フォード・ブロンコ – リバイバル

フォード・サンダーバード

「Tバード」としても知られるフォード・サンダーバードは、1955年から1997年まで生産されていた、時代を超越したパーソナル・ラグジュアリーカーである。初代の発売から実に10世代にわたって販売を続けるなど、米国の自動車文化に深く定着している。

当初2シーター・コンバーチブルとして登場し、後に4シーターのハードトップ・クーペやコンバーチブルなどさまざまなバリエーションが用意された。スポーツ性よりも快適性を重視し、パーソナル・ラグジュアリーカー市場の基礎を築いたパイオニアである。

フォード・サンダーバード
フォード・サンダーバード

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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