text & photo:Kentaro Nakagomi (中込健太郎)
11月も後半にさしかかり、秋深まる先週末は各地でクルマのイベントがたくさん催された。年内最後連休でお天気にも恵まれたこともあり、東京のお台場で開かれた『お台場旧車天国』も大変な賑わいを見せた。主催者の発表によると700台ほども国内外の懐かしいクルマが集まり、集まった来場者の目を楽しませた。
最近では大変活況なクラシックカーの世界。国際的にも相場は高騰し、日に日に手に入れるのが困難になっているほどだが、「お台場旧車天国」もその名のとおり古いクルマのお祭り。しかし、希少価値や、贅沢さ、ヒストリーを「競って誕生」したヴィンテージカーにとどまらず、かつてはどこでも普通に見かけたクルマ、かつて自分の家にいたクルマ、みんなで乗って出かけた思い出のクルマなども多数見ることができるので「目の保養」以上に多くの人が「懐かしい」と感じることができるひと時を過ごすことができるのである。
実際、往年の名車、スーパーカーはもともと「大切にされるべく」して登場したが、ファミリーカー、トラック、商用車など、われわれの生活に密着したクルマほど、生産台数の割に現存する個体がきわめて少ないことが一般的だ。そんなある意味で有名なスーパーカー以上に滅多にお目にかかれないクルマに出会えるのがこのイベントの魅力と言えるだろう。
パーツから、ミニカー、懐かしい品々まで、豊富な品数のスワップミートも大盛況。ファンのみならず家族で懐かしい車に触れられるイベントは大盛況だった。
ポルシェ博士設計のV8を搭載し、第二次大戦時に開発されたシュタイア1500A/02兵員輸送車。
濱徳太郎氏所有していた1933年製ロールス・ロイス・ファントムⅡ。昨年晴れて車検も取得。
ロータリー・エンジンを搭載し北米に輸出されたマツダのピックアップトラック。
プリンス・スカイラインは4気筒、6気筒とその違いを目の当たりにできた。
ホールデン・プレミアのボディに13Bを搭載したマツダロード・ぺーサー。
ロードペーサーの隣にはシルビアが。当時日産はREの搭載も検討していた。
日産セドリック(430)
トヨタ・カローラ
日野コンテッサ
当時から高性能は憧れの的。三菱ギャラン・クーペFTO
ピニンファリーナによるデザインの日産セドリック(130)
日本初の女性向けグレード、ブルーバード「ファンシー・デラックス」
クランク始動の実演。ギャラリーの注目の的だった。
ダットサン・ブルーバードもピニンファリーナのデザイン。
プジョー505などにも通じるデザインのセドリック・ワゴン(W130)
バモス・ホンダ。今こそ受け入れられそうな多目的軽自動車の先駆けだ。
日産バネット・ラルゴ。昔の日常の風景がここにある。
このデザインが許されたことがちょっとした驚きのサニー・クーペ。
マツダ・ルーチェ・ロータリー・セダンGR
トヨペット・コロナ・マークⅡ
BMW320-6(E21)
ホンダ・シティ
マツダ・シャンテ
トヨタ・カムリ
トヨタ・カローラGT
VWゴルフⅡと思いきや…
貴重なエッティンガー
根強い人気のトヨタ2000GT
オールズモビル・カトラス・セダン
クラウンの2ドア。佇まいが美しい。
ダイハツ・コンパーノ・スパイダー
ブルーバード・ワゴンはシーマ用V8を搭載。
ピニンファリーナが誇らしいのは…?
ホンダ・シティ・カブリオレ
国民車構想のはしりの頃のNJ号
思い出の形「トヨタ・ハイエース」
プリンス自動車のマイクロバス、「ライトコーチ」
プリンス自動車のサービスカーだったスカイライン・バン
アメリカンな雰囲気のプリンス・スカイウェイ・ライトバン
輸出されたニュージーランドから帰国したばかりのスカイライン
スカイラインとの差異は僅少。初代プリンス・グロリア
ミケロッティによるデザインのプリンス・スカイライン・スポーツ。
ホンダ・アクティ・クローラ。後輪のキャタピラーで走破性抜群。
「VR-4」には神通力すら感じる。三菱エテルナ。
ベルトーネのデザインのアルファ・ロメオ・モントリオール。
フェラーリ365BBとランボルギーニ・カウンタックLP400
いすゞアスカのタクシー。どちらも東北地方のナンバーが。
ミゼットの荷台には静岡の古いお茶屋さんの茶箱。細部までこだわりが。
いすゞ製のボンネット・バスは乗車体験ができる。
スワップ・ミートも大盛況。それぞれのブースのクルマも目が離せない。、
戦後のスタンダード。ホープ・ホープスター。