ボルボの2ドア・クーペが復活! 「北欧美人」ボルボP1800 最新レストモッド

公開 : 2024.02.20 06:05

1960年代に発売されたボルボの美しき2ドア・クーペ「P1800」が、スウェーデンのシアン・レーシング社のレストモッドで復活。長距離ツアラーとして快適性を重視した装備が特徴だ。

快適性重視のGTバージョン

スウェーデンに本拠を置くモータースポーツ企業シアン・レーシング(Cyan Racing)は、ボルボP1800の新たなレストモッド「P1800シアンGT」を公開した。

1960年代に発売されたボルボの2ドア・クーペ、P1800をベースに大規模な改修を施し、パワートレイン、シャシー、内外装デザインを一新した。2020年公開の前作「P1800シアン」のグランドツアラー・バージョンとなる。

ボルボP1800シアンGT
ボルボP1800シアンGT    シアン・レーシング

新型P1800シアンGTと前作との最大の違いはサスペンション・セッティングで、カントリーロードや長距離ドライブに最適化されているという。

インテリアでは、サンドカラーのレザーとファブリック素材が組み合わされ、快適性重視のシートが装着される。遮音性が向上しているほか、新しいロールケージの採用により車体剛性も高められているという。

パワートレインとしては、2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力は顧客の要望に応じて350psから420psまで選択可能だ。トランスミッションはホリンジャー製の5速MTを採用し、車両重量は1000kgを下回る。

レストモッド作業は、オリジナルのボルボP1800をベースにシアン・レーシングによって行われる。同社によると、顧客のカスタマイズ、デザイン、エンジニアリングを含む製作には、1台あたり1年から1年3か月を要するという。

P1800シアンGTの価格はまだ明らかにされていないが、2020年のP1800シアンは37万9000ポンド(当時のレートで約5200万円)だった。

オリジナルのボルボP1800は1961年から1973年まで販売された。1.8Lまたは2.0Lの4気筒エンジンに、4速MTまたは3速ATが組み合わされている。

1996年に設立されたシアン・レーシングは、中国の吉利汽車の公式モータースポーツ・パートナーである。2017年にはボルボS60でWTCC(世界ツーリングカー選手権)を制した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事