VWシロッコ、電動スポーツクーペとして復活へ! 「ポルシェベース」の第4世代、5年以内に量産化?

公開 : 2024.02.23 06:05

一世を風靡した2ドア・クーペ「シロッコ」の新型導入がフォルクスワーゲン社内で検討中。ポルシェのPPEプラットフォームを基に、高性能EVスポーツカーとして2028年までに量産化される可能性がある。

5年以内に発売も 新型シロッコ、VW社内で検討中

フォルクスワーゲン・シロッコがEVのスポーツクーペとして復活する可能性が浮上してきた。社内でデザイン、エンジニアリング、量産化について提案があり、現在検討中だという。

関係者によると、第4世代の次期ポルシェボクスター/ケイマンおよび次期アウディTTと並ぶ電動スポーツカー・プロジェクトの一環として議題に上がっており、最終的に量産化の承認が得られれば、2028年までに発売される可能性があるという。

新型フォルクスワーゲン・シロッコが2028年までに量産化される可能性がある。(編集部作成予想イメージCG)
新型フォルクスワーゲン・シロッコが2028年までに量産化される可能性がある。(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

フォルクスワーゲン・シロッコは1974年にゴルフをベースとして開発された2ドア・クーペで、初代モデルのデザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当した。直近の第3世代は2017年に生産終了した。

新型は、ポルシェ用に開発されたPPEプラットフォームを使用するEVとして提案されている。PPEはサイズや駆動方式を柔軟に変更でき、SUVの新型マカンや、次期ボクスター/ケイマンのような低シルエットのスポーツカーでも採用される。

次期ボクスター/ケイマンが2シーターであるのに対して、新型シロッコとTTはホイールベースが長くなり、実用性が高まると予想されている。

新型シロッコの初期デザイン案は、昨年初めにデザイン責任者としてアンドレアス・ミント氏が就任した直後に作成された。ミント氏はこれまで、1974年の初代シロッコにしばしば言及している。

「シロッコは外観を強調するために、シャープで低いラインを使用しました。ボリュームを抑えることで、よりパワフルでスポーティなスタンスに仕上げる演出です。誰もが乗りたくなるスタイリッシュなクルマ、それがクルマを魅力的にする秘密のソースなのです」

まだ初期段階のため、量産化にゴーサインが出た場合の生産地は未定だ。可能性の1つは、ドイツのオスナブリュックにある旧カルマン工場で、初代シロッコが生産されたほか、最近ではボクスターの生産拠点にもなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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