2024年版 ここまで進化した! 現代最強SUV 10選 海外の辛口評論家が選ぶ「ベスト」とは
公開 : 2024.03.02 18:05
乗り心地、静粛性、速さ、広さ、見た目、どれをとっても欠点の少ない昨今のSUV。その中でも特に優れた10台を、英国の評論家が厳選。ドイツの高級車、アジアの大型EV、そして日本車の信頼性とデザインが評される。
もくじ
ーコスパ、走り、信頼性など分野ごとに「ベスト」を選出
ー1. シトロエンC5エアクロス
ー2. ダチア・ダスター
ー3. フィスカー・オーシャン
ー4. キアEV9
ー5. ランドローバー・ディフェンダー
ー6. マツダCX-60 3.3d
ー7. メルセデス・ベンツEQS SUV
ー8. ポルシェ・マカン
ー9. スコダ・カロック
ー10. トヨタ・ランドクルーザー
コスパ、走り、信頼性など分野ごとに「ベスト」を選出
さまざまな形、サイズ、エンジン、価格帯で販売されているSUVの中から、特に優れた10台を筆者(英国人)が選ぶ。
過去25年間、世界各地で「スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)」の商業的な発展が著しい。その要因は数多く、快適性、利便性、広さ、多用途性、重厚感のある外観、そして乗員の安全性と視認性など枚挙に暇がない。これほど人気のあるカテゴリーになったのも特別な驚きはない。
しかし、「今では誰も気にしていないのではないか」とすら思えるが、SUVにもさまざまな弱点がある。従来のセダンやステーションワゴンに比べ、車両重量が重く、空力的にも不利で、エネルギー効率が悪いのだ。テレビや新聞では日々、気候変動やガソリン代の高騰がニュースになっているというのに……?
SUVの設計や装備は、おそらく大半の人にとって「過剰」なものだろう。必要以上に資源を消費しているとも言えるかもしれない。しかし、多くの国・地域で人気が急上昇し、成長を続けていることから、もはや片時も目を離すことができない存在である。
では、現在市販されているSUVの中で最も優れたモデルは何だろうか? 小型で質実剛健なスズキ・ジムニーから、大迫力の豪華絢爛ロールス・ロイス・カリナンまで、SUVは今やあらゆるセグメントを網羅しているため、全体から10台を絞り込んでランキングするのは少々難しい。
そこで今回は、乗り心地、コストパフォマンス、高級感、オフロード性能など、いくつかの観点からそれぞれの「ベスト」を選出した。「乗り心地が最高なのは◯◯」というスタイルである。
1. シトロエンC5エアクロス
長所:サイズの割に広い、快適、手頃な価格
短所:運転支援機能に不満、のんびりした運転特性は賛否両論あるはず、インテリアの所々に感じる安っぽさ
最も優れた点:乗り心地
SUVに「乗り心地」を求める人は多い。車両重量とゆとりのあるサスペンションという、SUVが本来持っているアドバンテージを活かし、多くのモデルが快適な乗り心地をセールスポイントにしている。それも、ハイエンドな高級車ばかりではない。
例えば、シトロエンC5エアクロスは、しなやかな乗り心地でクラスの中でも際立っている。足回りはかなり緩やかに設定され、シトロエンの油圧式サスペンションによって路面の凹凸からの大きな入力をナチュラルに吸収してくれる。
特にしなやかで快適なのは、シンプルで軽量なパワートレインを積んだモデル。つまりPHEVではなく、通常のエンジン車である。
この価格帯とサイズにおいては、シトロエンC5エアクロスが快適性で抜きん出ている。しかし、予算に余裕があり、大型の電動SUVを好むのであれば、BMW iXとレクサスRZも注目に値する。
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