2024年版 ここまで進化した! 現代最強SUV 10選 海外の辛口評論家が選ぶ「ベスト」とは

公開 : 2024.03.02 18:05

4. キアEV9

長所:広い室内空間、力強い走り、優れた航続距離
短所:高価、価格の割に高級感に欠ける
最も優れた点:デザイン

大きくて四角いクルマは、停車していても存在感がある。だからこそ、人々はSUVに注目し、惹かれるのだ。キアEV9も目を奪われるに違いない。

4. キアEV9
4. キアEV9

メルセデス・ベンツGLEレンジローバー・スポーツとほぼ同じ大きさで、キアとしては経験の薄い高級大型SUVとなる。重厚感のあるスクエアボディと、シャープに描かれたディテールは欧州でも異彩を放っており、通りすがりの人が思わず二度見したり、「あれがキア? 本当に? ワオ!」と声を上げたりするほどだ。

7万ポンド(約1330万円)という価格にしてはインテリア素材の高級感に欠けるが、6人乗りと7人乗りのレイアウトが用意され、広さは他の3列シートSUVに劣らない。99.8kWhバッテリーを搭載し、実走行での航続距離は420kmから520kmと予想される。

2基の電気モーターは力強く、乗り心地やハンドリングはややソフトだが、しっかり「しつけ」が施されている。

5. ランドローバーディフェンダー

長所:快適性が高い、非常に運転しやすい、ファッショナブル
短所:110と130は大きすぎる、重い、安くはない
最も優れた点:オフロード性能

ほとんどのSUVオーナーにとって、オフロード性能は「もしもの時のため」の安心材料であり、必要となる機会は本当に数少ない。にもかかわらず、ランドローバーのようなブランドは、それこそが「4×4」の神秘たるゆえんだと考えている。必需品ではなかったとしても、所有することに喜びを感じる人は大勢いる。ディフェンダーの成功がその証だ。

5. ランドローバー・ディフェンダー
5. ランドローバー・ディフェンダー

ディフェンダーの素晴らしきは、十分な性能と使い勝手を備え、そうした購入者の期待に応えていることだ。高さ調整可能なエアサスペンションと、適度にタフなアクスルとドライブトレインが、優れた電子制御トラクションコントロールと組み合わされている。サイズと潜在能力は大きいが、運転は意外と簡単だ。ドライビング・ポジションと車載カメラが優秀で、周囲の状況を把握しやすい。

もっとタフで耐久性の高いモデルや、逆に小さくて軽快なモデルもある。しかし、泥や轍、濡れた草や砂といった悪路を走るのがこれほど簡単なクルマは他にない。

6. マツダCX-60 3.3d

長所:ディーゼルの大トルク、優れたオフロード性能、低燃費
短所:乗り心地と車体挙動の調整が不十分、高価
最も優れた点:実走行での燃費

直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載したSUVが、2024年に燃費で賞賛されるとはおそらく思わないだろう。しかし、多くのメーカーがディーゼルに見切りをつける一方で、マツダはディーゼル技術の革新を続けており、その成果は目を見張るものがある

6. マツダCX-60 3.3d
6. マツダCX-60 3.3d

中型SUVのCX-60は、3.3Lターボディーゼルエンジンが用意され、WLTP複合サイクルで24km/lの燃費を誇る。実走行では、低温燃焼のリーンバーン技術により、高速巡航時には25km/lを超える燃費を達成できる。45kg-m以上の大トルクもたくましい。

ガソリンスタンドに行く回数を減らしたいなら、そしてEVやPHEVを自宅で充電できないなら、CX-60のディーゼルを検討すべきだろう。もし電動車を導入できるのであれば、ホンダCR-V e:PHEVも検討したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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