2024年版 ここまで進化した! 現代最強SUV 10選 海外の辛口評論家が選ぶ「ベスト」とは
公開 : 2024.03.02 18:05
7. メルセデス・ベンツEQS SUV
長所:優れた乗り心地、広い室内空間、高度なインフォテインメント・システム
短所:高価、物議を醸すルックス、EVとして効率的ではない
最も優れた点:ラグジュアリーな質感
洗練性と高級感を追求するEVの台頭が目覚ましい。内燃エンジン車にもまだまだ卓越したモデルが多くあるものの、大型SUVにラグジュアリーな魅力を求めるのであれば、パワートレインの電動化が最も現実的である。
そして今のところ、メルセデス・ベンツ最大のEVであるEQS SUVに勝るものはない。近年のメルセデス・ベンツのインテリアは、素材の質感や手触りがやや期待ハズレで、昔のほうが良かったと思えることもある。だが、乗り心地はこの上なく静かで快適であり、外界から隔絶されているように感じられる。路面からの入力もまるでなかったかのように吸収し、ロードノイズや風切り音をほとんど認識させない。
100kWh以上のバッテリーを搭載し、実走行で約480kmの航続距離を達成できる。
8. ポルシェ・マカン
長所:クラス最高のハンドリング、広さと速さの見事な調和、考え抜かれたインテリア
短所:2.0Lは刺激に欠ける、最上級グレードは割高、間もなくモデルチェンジを迎える
最も優れた点:ドライビングの魅力
スポーツカーをこよなく愛する人たちから尊敬を集めるSUVがあるとすれば、それはマカンGTSだろう。ポルシェのエントリーモデルとして、誕生から10年近く経過しているにもかかわらず(ベースは2008年登場のアウディQ5と共通)、加速性能、室内の広さ、優雅なダイナミクスを融合させ、SUV市場における1つの基準となっている。トレンドに後ろ向きな人でさえも、乗れば納得してしまうほどだ。
2024年後半にはEV専用の新型が導入予定だが、現時点でのトップグレードであるGTSは、最高出力445psの2.9L V6ターボを搭載している。0-100km/h加速はわずか4.5秒、最高速度は275km/hに達する。
サスペンションは標準車よりローダウンされ、改良が施された結果、まるで小さなホットハッチに乗っていると錯覚させるような、軽快なドライビング・エクスペリエンスを生み出している。物理学の常識を覆すような奇想天外な走りぶりだ。ステアリングもまた、ポルシェのスポーツカーらしい重みとレスポンスがあり、一方で乗り心地はクッション性に富んでいる。
エアサスペンションと豪華なインテリアを備えたマカンGTSは、高級セダンのようにリラックスして長旅を楽しむことができる。今回取り上げた他車ほど広くはないが、それでも十分なスペースが確保されているので、不満はほとんどないだろう。もし、SUVを1台だけ所有するとしたら、このクルマを選びたい。
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