BMW 520d SE サルーン
公開 : 2014.11.27 23:30 更新 : 2017.05.23 10:26
■どんなクルマ?
この数年、BMW5シリーズは高級サルーンとして不動の地位を築いてきた。特に社用車として購入する場合、もっとも優れたクルマであると言われている。
アウディも負けじと新開発のユニットを投入し、ここ最近では ’ウルトラ’ ディーゼル・エンジンをA4やA6に組み合わせている。アウディのこのユニットは、BMWのそれよりもスムーズで効率的、そして ―ほとんどの場合において― 安価なのだ。
しかしながらBMWは間髪をいれずに対抗馬を2機も擁立。絶大なる人気を誇る518dと520dに組み合わせることにより、CO2排出量は109g/kmという、いささか浮世離れした値にまで削減した。
■どんな感じ?
われわれのもとにやってきた、気取る素振りのまったくないシルバーの車体の正式名称は ’SE Auto’。直訳すれば ’基準車のオートマ’ といったところだ。名前同様に、追加されるオプションも高級車メーカーらしからぬ、ごくごく質素なものだった。
実際のところ装飾品といえるようなものもほとんど無いに等しいのだが、それでも520dのフィールは見事なものである。新開発のターボチャージャーや高圧の燃料噴射装置、専用品のバランス・シャフトが与えられることにより、先代より6psと2.1kg-mアップの190psと40.8kg-mを1750rpmより上から発生する。