2024年版 使い勝手良し、走り良し!「最強」電動SUV 10選 カテゴリー別ランキング
公開 : 2024.03.03 18:05
メルセデス・ベンツ EQE SUV – 運転支援
長時間の運転に疲れたとしても、最近のクルマ、特に高級車には運転支援技術が満載されている。中には全く役に立たない機能もあり、オフにしないとストレスで発狂しそうなアラームもあるが、大体の機能はロングドライブや退屈な渋滞時のストレスを取り除いてくれる。
メルセデス・ベンツは、1999年に初めて本格的なアダプティブ・クルーズ・コントロール・システムを導入し、今でもトップクラスの運転支援技術を誇るメーカーだ。他社のシステムほど「短気」ではなく、前方に他車が割り込んできてもいきなりブレーキをかけるのではなく、徐々に減速する。ステアリングアシストはスムーズで、渋滞等で交通の流れがストップすると、二輪車や緊急車両が通れるようなポジションを取る。車線維持や速度超過警告などはほとんど運転の邪魔にならず、オフにするのも簡単だ。
ライバルとなるBMW iXのアダプティブ・クルーズ・コントロールも非常に優れており、最新のスコダ・エンヤクの運転支援もスムーズに作動する(初期バージョンは動作がやや不安定なこともあった)。テスラの「オートパイロット」は北米市場では有用だろうが、欧州など他の市場では初歩的なバージョンしかないため、今回は取り上げなかった。
ジェネシス・エレクトリファイドGV70 – 使い勝手の良さ
優秀賞:BMW iX3、スコダ・エンヤク
タッチスクリーンの台頭と過剰なほどの多機能化により、「ただ乗り込んで走る」ということが難しくなってきた。乗り込むたびに細かい設定をいじるのはストレスである。ジェネシスGV70の場合、最初の1週間ほどは自分の好みに合わせていろいろ設定するのに時間がかかるが、一度設定してしまえば、あとはストレスフリーだ。
タッチスクリーンは大きくて反応がよく、回転式コントローラーや物理ボタンと組み合わされていて非常に使いやすい。古風だが便利だ。やはりタッチ操作だけですべての車載機能を制御するのは、よほど卓越したユーザーインターフェースでない限り難しいようだ。
BMW iX3は旧バージョンの「iドライブ」システムを使用しているが、これは新しいモデルよりも使いやすい。また、物理的なクライメートコントロールや、カスタマイズ可能なショートカットボタンも残されている。スコダ・エンヤクはタッチスクリーン集約型だが、2024年にマルチメディアが大幅にアップデートされたため、使い勝手が向上している。