2024年版 使い勝手良し、走り良し!「最強」電動SUV 10選 カテゴリー別ランキング

公開 : 2024.03.03 18:05

フィスカー・オーシャン:コストパフォマンス

優秀賞:テスラモデルYスコダ・エンヤク

本日2度目の紹介となるフィスカー・オーシャン。今回は、バッテリーを小型化し、モーターを1基だけ搭載したエントリーグレード「スポーツ」に注目したい。コストパフォマンスが高く、車両価格は3万6900ポンド(約700万円)から。通常この金額ではキア・ニロEVにさえ乗れない。

フィスカー・オーシャン:コストパフォマンス
フィスカー・オーシャン:コストパフォマンス

航続距離は464km、最高出力282psと十分なパワーを備え、室内も広々としている。装備もかなり充実しており、シートヒーターとパノラミックルーフは標準装備。弊誌はまだ長期間の試乗はできていないが、広々として快適で、かなり使いやすいと感じた。

実績のあるEVを選ぶなら、テスラ・モデルYがおすすめだ。シングルモーター(RWD)仕様は4万4990ポンド(約860万円)と、目を見張るほど安くは見えないが、欧州で展開されるテスラのリース契約はかなり有利だと言われる。それ以外では、スコダ・エンヤク60がかなりお買い得で、航続距離も十分だ。

レンジローバー・エレクトリック – 熱い期待

優秀賞:ポルシェ・マカン

毎日新しい電動SUVが発売されているように感じるが、実は真の目玉商品は驚くほど少ない。2024年も多くの新型車が発表される予定だが、中でもレンジローバー初のEV、レンジローバー・エレクトリックにはひとかたならぬ期待を寄せている。

間もなく発表予定のレンジローバー・エレクトリック(編集部作成予想イメージCG)
間もなく発表予定のレンジローバー・エレクトリック(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

今のところ公式情報は少なく、一部のデザインが公開されている程度だが、外観としては既存のレンジローバーとほとんど変わらない。大容量バッテリーとデュアルモーターを搭載し、500ps近いパワーと高いオフロード性能を発揮することは間違いない。800Vシステムにより、超急速充電を実現することもわかっている。

その他に期待されるのが、ポルシェの新型マカンだ。フォルクスワーゲン・グループの新プラットフォームPPEを採用するEV専用車で、アウディQ6 eトロンと兄弟車となる。もっと手頃な価格帯では、フォードが欧州向けにエクスプローラーを発売する。フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームをベースにしており、米国向けの同名モデルとはまったく異なる電動SUVである。

電動化の推進とSUVブームにより、今後も続々と電動SUVが登場することだろう。このビッグウェーブはどこかで落ち着くのかもしれないが、しばらくは「時代の最先端」として目が離せないカテゴリーである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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