2024年版 今こそ乗りたい「最強&最高」のスポーツカー 10選 公道で味わう「大人」テイスト
公開 : 2024.03.09 18:05
2. BMW M2クーペ
長所:パワー、速さ、コンパクト、使い勝手の良さ、比較的手頃な価格
短所:以前のモデルほど楽しいとは限らない、MT仕様のペダルレイアウトの悪さ(右ハンドル車)
BMW M2は、スポーツクーペのM4をもっと短く、少しだけ軽量化し、さらにエンスージアストの嗜好に合うように再調整した結果、楽しい現代的なMモデルとしてワールドプレミアを迎えた。やや重くなったものの、その完成度は高い。
M2は現在、M4と同じターボチャージャー付き直列6気筒エンジンをわずかにデチューンしたものを搭載しており、最高出力460psを発生する。後輪駆動で、6速MTも用意されるなど、大型のMモデルよりもシンプルで純粋なドライバーズカーである。速いだけでなく全体のバランスが取れており、ドライバーとの距離も近い。そしてコンパクトボディゆえの使いやすさと多用途性も特徴である。
7万ポンド(約1330万円)という価格は、パワーと速さに見合ったもの。ドライバーには鮮やかな体験を残してくれる1台だ。
3. ロータス・エミーラ
長所:極めて安定したシャシー、心地よいステアリングフィール、ドライバーとの距離感
短所:4気筒エンジンは少々不相応、ポルシェほど扱いやすくはない
ロータスにおける内燃エンジン車の最後の砦。新型エミーラは、その両肩に多くのものを乗せて走る。素晴らしいことに、エミーラは数十年の歴史を持つロータスのスピリットを完全に理解しているようだ。
また、前代未聞の高級感を誇るインテリアや最新のガジェットも備えている。エヴォーラよりも乗り降りがしやすく、便利な収納スペースなど実用性も十分。普段使いができるスポーツカーなのだ。
しかし、この使い勝手の良さと高級感には代償がある。エミーラの車両重量はロータスらしからぬ1440kgで、ポルシェ・ケイマンGTS 4.0よりも重い。そのため、トヨタ製3.5L V6スーパーチャージャーからは期待されるほどの力強さが感じられない。しかし、0-100km/h加速を4.3秒で達成するなど、速いことは間違いない。
重要な点は、ロータスらしいコーナリング性能だ。エリーゼほどの軽快感はないが、優れたバランスとダンピング能力を備えており、他のスポーツカーが苦労するような路面でも呼吸するようにすいすい走る。ステアリングはクイックでフィーリングがよく、機械との一体感が味わえる。