2024年版 今こそ乗りたい「最強&最高」のスポーツカー 10選 公道で味わう「大人」テイスト
公開 : 2024.03.09 18:05
4. ポルシェ718ボクスター/ケイマンGTS 4.0
長所:軽快感、バランス、クルマとの一体感
短所:本当に速いのはRSバージョンだが一部の人にしか手が届かない
センセーショナルなスポーツカーを作り上げることにかけては、ポルシェの右に出るものはいない。2019年、ドライバーの声に応え、フラット6を搭載する718ボクスター/ケイマンGTS 4.0が誕生した。ハイエンドの6気筒モデルとして、手頃な4気筒モデルとのキャラクターの違いは明確だ。
ポルシェ最新のフラット6エンジンは、公道走行に求められる実用域を十分に確保しながら、素晴らしいなめらかさとレスポンス、そして最大許容回転数8000rpmを実現している。6速MTは、7速パドルシフトATに比べて異常にロングフィーリングなセッティングのため、やや魅力に欠けるものの、クルマとの「対話」において3ペダルを超える選択肢はない。
美しく整ったハンドリング、驚くほどリニアなレスポンス、速さに負けないボディコントロールは、今や広く認められるところである。並みのマシンでは弱点を露呈するようなクロスカントリーロードでも、完璧と思える走りを見せてくれるのだ。パワフルなスポーツカーが好きな人、あるいは癖のある走りに挑戦したい人なら、GTS 4.0は「最高すぎる」と思えるかもしれない。……まぁ、さすがにそれは言い過ぎかもしれないが、素晴らしいクルマであることは確かだ。
今回取り上げた他車と比較すると、エレガンスや高級感は少し欠けているかもしれない。しかし、使い勝手の良さはトップレベルで、パワートレインや乗り心地、ハンドリングなどあらゆる点で優れている。簡単に言えば、これまでで最も完成度の高いドライビングカーの1つである。
5. アウディR8 V10パフォーマンスRWD
長所:スーパーカー級のミドシップシャシー、勇壮なアトモスV10エンジン、アウディらしいキャビンの高級感
短所:安価ではない、もう新車で手に入らなくなる
過去18年間、ランボルギーニで使われるようなスペースフレームシャシーを持つミドエンジン車を、ランボルギーニの70%程度の価格で買うことができた。スポーツカー界の異常事態である。それがアウディR8であり、紆余曲折を経て、今年初めについに生産が終了した。
新車またはそれに近い状態の個体は、まだ探せば手に入るだろう。最終型のアウディR8は、歴代で最も複雑な後輪駆動のシャシーと、8000rpmで570psを発揮するドラマチックなV10エンジンを誇る。
この組み合わせは特別なもので、ポルシェ911の上位モデルと比較できる素晴らしい選択肢となるだろう。もし夢見るだけで終わらせたくないのなら、素早く行動しなければ、せっかくのチャンスを逃してしまうだろう。