世界最大EVメーカーの進撃が止まらない! BYD 新型SUV「シールU」発表、PHEVモデルも

公開 : 2024.02.28 06:05

世界最大のEV・PHEVメーカーとなったBYDは、欧州市場向けの新型SUV「シールU」をジュネーブ国際モーターショーで公開した。同市場へのPHEV導入は初。

欧州向けに新型電動SUV EVは航続距離500km以上

中国の自動車メーカーであるBYDは2月26日、ジュネーブ国際モーターショーで中型SUVの新型「シールU」を発表した。

セダンのシールのSUV版であり、中国ではすでに「宋」という名称で販売されている。ボディサイズは全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mm。トランク容量は552Lとされる。

BYDシールU
BYDシールU    BYD

欧州にはバッテリーEVとPHEV(プラグインハイブリッド車)の2種類が導入される予定だ。BYDが欧州市場向けにPHEVを導入するのは今回が初めて。

EVモデルは71kWhまたは87kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、中国CLTCテストサイクルでの航続距離は520~605kmとされる。

2基の電気モーターによる最高出力は仕様によって207psまたは221psとなる。充電能力の詳細は不明だが、セダン版は最大150kWの急速充電に対応している。

一方、PHEVモデルは最高出力107psの1.5Lガソリンエンジン、18.3kWhのバッテリー、197psの電気モーター、CVTを搭載。電気のみの航続距離は約110kmとなる。バッテリーは約35分で30~80%の充電が可能だ。

19インチアルミホイール、LEDヘッドライト、ヴィーガン・レザー、ワイヤレスのスマートフォン充電器、プレミアムサウンドシステム、15.6インチ回転式インフォテインメント・システムなどが標準装備される。

BYDは世界最大のEV・PHEVメーカーであり、2022年には180万台、2023年には300万台以上を販売している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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