テスラ「モデル3」の真ライバル登場? 中国から半固体電池搭載の新型EVセダン、欧州導入

公開 : 2024.02.28 06:25

上海汽車(SAIC)やアリババが出資する新興EVメーカー、IMモーターズが小型電動セダン「L6」を欧州で発表。2025年初頭から半固体電池も導入される予定。

IMモーターズが欧州導入 半固体電池も

中国の自動車メーカーであるIMモーターズは2月26日、ジュネーブ国際モーターショーで新型EV「L6」を発表した。来年初頭に欧州市場に投入する予定だ。

IMモーターズは、上海汽車(SAIC)、アリババ、上海張江ハイテックの提携により2020年後半に設立された合弁企業だ。2021年後半には大型電動セダンのL7の納車を開始した。

IMモーターズ「L6」
IMモーターズ「L6」    AUTOCAR

昨年、アウディとの技術提携を発表し、アウディの中国市場向けEVにIMモーターズのプラットフォームを使用するというニュースが話題となった。

同社初の欧州市場向けモデルがL6で、テスラモデル3にも近い小型セダンである。ベースとなる「iO Origin」プラットフォームは875Vの高電圧システムを特徴とし、最大396kWの超急速充電を可能とする。

航続距離600kmのリチウムイオンバッテリーと、航続距離800kmの半固体電池が用意されるようだ。

パワートレインの詳細は不明だが、0-100km/h加速タイムは3.0秒以下とされていることから、2基の高出力モーターを搭載すると見られている。

L6と同時に欧州で発売される電動SUVのLS6は、最高出力788psのデュアルモーターを搭載し、0-100km/h加速3.48秒を誇る。LS6は中国ではテスラ・モデルYのライバルとして販売されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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