2024年版 現代の最適解? 今選びたいハイブリッド車 10選 エンジンと電気の魅力的なミックス

公開 : 2024.03.10 18:05

3. トヨタカローラ

長所:運転しやすい、充電不要で燃費も良い、優れたハンドリング
短所:性能の限界を感じやすい、刺激的な要素は少ない

20年以上かけてハイブリッド・パワートレインを世に送り出してきたトヨタは、今やそのワールドスタンダードとなっている。そして、最も優れているのが現行型のカローラである。

3. トヨタ・カローラ
3. トヨタ・カローラ

2019年にオーリスの後継車として登場したカローラは、トヨタにとって最も重要なモデルの1つだ。ここ数年のトヨタの新型車と同様に、新しいプラットフォームをベースとして徹底的な走りの磨き込みが行われ、乗り心地とハンドリングの洗練性が特に際立っている。カローラの歴史におけるゲームチェンジャーだ。

欧州向けの上位グレードとなる2.0Lハイブリッド車では、少しスポーティなエッジを効かせたパフォーマンスさえ垣間見える。いわゆる「ラバーバンドフィール」のようなじれったい加速感もフルスロットルで探せば見つかるかもしれないが、パワートレインの応答性は期待以上に優れている。全体的なパフォーマンスレベルは確かなものだ。

また、1.8Lハイブリッド車の経済性には目を見張るものがあり、燃費重視で運転すれば、日常使いで30km/l近い実燃費を記録する。

「セルフチャージ」とも呼ばれる充電要らずのハイブリッド・システムは、シンプルなカーライフを好む人々には魅力的に映るだろう。ただし、所有すること、運転することに、あらゆる面で満足できるほどの力はない。

4. ホンダシビック

長所:居住空間もトランクも広々としている、低燃費、運転しやすい
短所:少しドライビングの魅力に欠けている

トヨタ・カローラと同様、ホンダ・シビックも「ハッチバック」という伝統的なテンプレートを守り続けている。素晴らしいことに、最新のシビックは第11世代にあたるが、その勢いは衰えるどころかさらに進化している。これまでよりも大きく、快適で、親しみやすくなったシビックは、ほぼ完璧に近い形で仕上げられている。

4. ホンダ・シビック
4. ホンダ・シビック

高性能のタイプRを除いて、欧州向けのシビックは基本的にハイブリッド専用となっている。HR-V(日本名:ヴェゼル)やジャズ(日本名:フィット)と同様、賢いe:HEVドライブトレインを採用し、ほとんどの走行シーンで2.0L 4気筒エンジンを1.05kWhバッテリーの発電装置として使用。駆動は最高出力184psの電気駆動モーターで行う。

複雑な仕組みに聞こえるが、CVTとの組み合わせにより驚くほど俊敏かつスムーズな走りを見せ、スロットルレスポンスも想像以上に鋭い。さらに、スポーツモードではエンジンの出番が増え、唸るような心地よいサウンドを聴くことができる。実走行での燃費はカローラに及ばないが、それでも高効率に違いはなく、ほとんどの人にとっては重たいPHEVよりも扱いやすく現実的だろう。

シャシーもこれまで以上に良い。乗り心地は落ち着いていて快適だが、クイックなステアリング、力強いグリップ、優れたボディコントロールが適度な「スパイス」として効いているのだ。静粛性が高く、運転もしやすいので、街中でも高速道路でも、スムーズに走り抜けることができる。

基本をしっかり抑えているからファミリーカーとしても最適だ。広々とした室内、大きなトランク、そしてBMWの長いオプションリストが嫌になるほど充実した標準装備……。また、よく使うオーディオやエアコンなどの機能は物理ボタンで操作できるなど、ユーザーフレンドリーな設計となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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