テスラ新型ロードスター、2025年納車開始へ マスク氏「性能爆上げ」 量産型を年内発表

公開 : 2024.02.29 18:05

テスラのイーロン・マスクCEOは28日、新型EV「ロードスター」の量産型を年内に発表し、納車開始は来年になるとXに投稿した。性能を大幅に高め、0-97km/h加速で1.0秒未満を実現するという。

0-97km/h加速で1.0秒未満? 来年納車開始と発言

テスラのイーロン・マスクCEOは2月28日、新型EV「ロードスター」の量産型を今年後半に発表すると述べた。0-97km/h加速(発進から時速60マイルまで)で1.0秒を切るなど、高い性能を備えているという。

マスク氏はX(旧:Twitter)で、ロードスターの仕様を「大幅」に高め、「このようなクルマは二度と出ないだろう」と投稿した。2025年に納車開始予定だとしている。

第2世代となるテスラ・ロードスターは納車延期を繰り返してきた。
第2世代となるテスラ・ロードスターは納車延期を繰り返してきた。    テスラ

2017年のデビュー時に公開されたスペックは、0-97km/h加速が1.9秒、0-160km/h加速で4.2秒、最高速度は400km/h以上というものだった。航続距離は最長1000kmとも謳われていた。

今回示された「0-97km/h加速1.0秒未満」という数値は、現在世界最速の市販車であるリマック・ネヴェーラの0-100km/h加速1.95秒を大幅に上回るものだ。

ロードスターの納車開始については、2017年の発表後、2020年、2022年、2023年、2024年と延期を繰り返してきた。サプライチェーンの混乱に加え、3基のモーターから構成されるパワートレインと先進バッテリー技術の開発難航が原因とされる。

価格や仕様詳細は未公表だが、当初提示された価格は25万ドル(当時の為替レートで約2800万円)だった。予約金としては、その全額が請求された。現在、同じ価格で発売される可能性は低いと思われる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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