テスラ・モデルS 60

公開 : 2014.11.28 23:40  更新 : 2017.05.29 18:47

■どんなクルマ?

このページでは、ラインナップに変更が加えられたテスラモデルSのエントリー・モデルを試すことにする。以前テストをした際にアストン・マーティ・ラピードを打ち負かしたP85プラスよりも、いくぶん穏やかに、取っつきやすくなっていることが予想される。

P85プラスといえば、疑いようもなく先駆的な電気自動車であったのは記憶に新しい。しかし政府の補助が降りて£50,280(931万円)という価格は、単にドイツ発のエグゼクティブ・サルーンと比較した上で購入を検討している層にとってはなかなか手の届くものではなかった。

そこでモデル・レンジの改変がおこなわれ、テスト車両の60kWh版を皮切りに、よりパワフルな85kWh版、2015年の7月からはレンジトップのP85 Dが並んで立つことになった。P85 Dはレンジ改変前でいうところの ’パフォーマンス’ にあたり、692psもの大出力が4WDシステムを介して路面に伝えられる。

■どんな感じ?

先に述べたように、今回のテスト車両はモデルSのなかでもっとも安価なグレードである。最高出力は ’わずか’ 302ps、最高速度は193km/h、0-100km/hタイムは5.9秒、航続可能距離は85kWhのモデルよりも129km短い346km、というのがメーカーの掲げる値だ。

なにもバッテリー容量が小さいというのは悪いことばかりではなく、車重そのものは100kg軽くなっている。しかしさらに注目すべきはバッテリーの容量や車重についてではなく、サスペンションの変更だ。

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