2024年版 これが現代ファミリーカーだ! 快適な中型SUV 10選 世界で支持される万能車
公開 : 2024.03.17 18:05
ファミリーカーとして優秀なミドルクラスSUV。動力性能や安全性が厳しく求められる欧州から、快適性、経済性、デザインといった観点で優れた10台を紹介する。
もくじ
ー家族の楽しさが広がるミドルクラスSUV
ー1. 日産エクストレイル
ー2. ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ
ー3. ヒョンデ・サンタフェ
ー4. ボルボXC60
ー5. BMW X3
ー6. スコダ・コディアック
ー7. ジャガーFペイス
ー8. アウディQ5
ー9. セアト・タラッコ
ー10. キア・ソレント
家族の楽しさが広がるミドルクラスSUV
室内の広さ、快適性、実用性、走り、デザイン、コストパフォーマンスなどさまざまな観点から、特に優れたミドルクラスSUVを10台紹介する。
近年、家族で使う「ファミリーカー」としてSUVを選ぶ人が増えてきた。日本ではまだまだミニバンの存在感が強いが、米国や欧州ではSUVがファミリーカーの定番となっている。
ステーションワゴンのような広い室内空間とトランク、運転視界の良さ、力強いパワートレインなど、SUVは普段使いから休日のロングドライブまで幅広くこなせる能力を持つ。また、7人乗りのシートレイアウトを選べるモデルも多い。
欧米でSUVが人気を集める理由の1つに、優れた走行性能が挙げられる。多くのモデルで標準となる四輪駆動や高い最低地上高により、不安定な路面での心強さと、ある程度のオフロード性能も備えている。また、特に欧米で求められる牽引能力も高い。
今回は、SUVトレンドの中心地となっている欧州市場から、ファミリーカーとして注目されるミドルクラスSUVをピックアップした。筆者(英国人)の好みもかなり含まれるので、あらかじめご了承いただきたい。
1. 日産エクストレイル
長所:運転しやすい、上質なインテリア、7人乗りのオプションがある
短所:燃費はライバルにやや劣る、トランクが小さい、低速域での乗り心地が不安定
珍しいことに、エクストレイルは1.5L 3気筒ガソリンエンジンを搭載している。パワーや静粛性に苦労しがちなレイアウトだが、ハイブリッドの「eパワー(e-Power)」仕様ではそのメリットを最大限に活かしている。
エンジンを発電機として使用し、駆動は電気モーターで行うというシリーズハイブリッド方式により、EVのようなスムーズな走りを実現しながらも、充電は不要という使い勝手の良さが最大の強みだ。エクストレイルは運転と所有が苦にならないクルマに仕上がっている。ただ、燃費は確かに優れているが、できればもう少し改善してほしいところ。
パワートレインだけでなく、全体的に見ても非常によく出来ている。欧州のライバル車に比べるとやや小さいが、それでも7人乗りのシートレイアウトを選択できる。2列目シートは広く、リアドアは90度近く開き、トランクも大きい。
使用頻度の高い機能は大きなボタンから操作でき、インフォテインメント・システムもかなり使いやすく、ストレスを感じることはない。フロントシートの座り心地もとても快適だ。
低速域ではやや不安定な乗り心地に悩まされるが、それ以外では非常にしなやかで、コーナリングには躍動感さえある。エクストレイルはとても気楽に付き合える相棒だ。
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