2024年版 これが現代ファミリーカーだ! 快適な中型SUV 10選 世界で支持される万能車

公開 : 2024.03.17 18:05

2. ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ

長所:快適性の高さ、頼もしいオフロード性能、高級感あるデザイン
短所:経済性は高くない、パワートレインのパンチが足りない、PHEV仕様には7人乗りがない

ディスカバリー・スポーツはランドローバーのエントリーモデルだが、だからといってオフロード性能や快適性に欠けるわけではない。ただ、今回紹介する他車と比べても、かなり高価だ。

2. ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ
2. ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ

2019年に登場した現行型ディスカバリー・スポーツは、レンジローバー・イヴォークとPTAプラットフォームを共通化しているが、個性は失われていない。乗り心地が良く、運転視界も良好。ランドローバーらしく、オフロードでも優れた走破性を発揮する。なおかつ正確なステアリング、優れたボディコントロール、驚くほどの軽快感など、走りの洗練度はとても高い。

7人乗りのシートレイアウトが用意されており、インテリアの質感は高い。「Pivi Pro」という新世代のインフォテインメント・システムを搭載し、高級車レンジローバーにも似た雰囲気を醸し出している。

48Vマイルドハイブリッド仕様もあるが、PHEV仕様の「P300e」は特に洗練され、エンジンとモーターの統合がうまくできている。しかし、電気のみの航続距離は55kmと目立たず、モーターとバッテリーを搭載するためPHEV仕様には7人乗りのオプションがない。

クラス平均を上回る汎用性とオフロードでの堅牢性を備えたファミリー向けSUVを求めるなら、ディスカバリー・スポーツはおすすめだ。ランドローバーのDNAを確かに感じられる1台である。

3. ヒョンデ・サンタフェ

長所:優れたエンジン、広い室内空間
短所:乗り心地が時折不安定、サイズが大きすぎる

低価格車ブランドのイメージが強かったヒョンデは、この10年あまりの間に大きく変化し、高級車も取り扱うまでになった。このサンタフェ(Santa Fe)というモデルを見れば、ヒョンデがどれだけ進化したかがわかるだろう。個性的なルックスと高級感あるインテリアに加え、多種多様なパワートレインを揃えている。

3. ヒョンデ・サンタフェ
3. ヒョンデ・サンタフェ

最大の特徴はインテリアだ。多くのライバル車とは異なり、3列目シートでも大人がゆったり座れる広さがあり、乗り降りも簡単だ。トランクは5人乗車時で571L、後部座席を格納すると最大1649Lになる。質感の高い内装材、充実した標準装備、使いやすいインフォテインメント・システムなど、細部の仕上がりも上々だ。

走りは刺激的なものではないが、ステアリングホイールが軽くて正確で、重いSUVボディにもかかわらず、驚くほど落ち着いたコーナリングを見せる。のんびり走っているときは快適そのもので、ファミリーカーには適している。サスペンションは比較的ソフトに設定され、厳しい路面状況ではやや不安定になることもあるが、それ以外では落ち着いている。

個性派のファミリーカーを求めるならヒョンデに軍配が上がる。コストパフォーマンスは高く、ライバル車と比較して広い室内空間と充実した装備を手に入れることができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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