2024年版 これが現代ファミリーカーだ! 快適な中型SUV 10選 世界で支持される万能車
公開 : 2024.03.17 18:05
9. セアト・タラッコ
長所:スマートなスタイリング、経済的、優れたインフォテインメント・システム
短所:窮屈な3列目シート、電動モデルがない
フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトが販売するタラッコは、スペインの自動車メーカーらしい情熱的な走りとデザインを特徴としている。前述のスコダ・コディアックとは多くのコンポーネントを共通化しているが、タラッコは全車7人乗りとなる。
走りの切れ味がよく、機敏に感じられるが、このシャープなハンドリングはボディロールと快適性を犠牲にしているようだ。本来なら、この類のSUVでは洗練性をもっと重視するべきだろう。とはいえ、不快に感じる場面は多くないし、これまで実用性のために運転の楽しさを犠牲にしてきたドライバーにとっては、むしろ歓迎されることだろう。
ファミリーカーにしばしば求められる、静かで効率的な電動パワートレインが存在しないのは残念だ。しかし、インテリアの質感は高く、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンも非常に洗練され、燃費も悪くない。価格設定も競争力のあるものだ。
10. キア・ソレント
長所:室内空間は広く洗練されている
短所:経済性が高くない、乗り心地とハンドリングは洗練性に欠ける
キア・ソレントは2002年に登場した初代モデル以来、ずいぶんと進化した。第4世代の最新型は、デザインだけでいえば、高級車と肩を並べられるだけの魅力がある。
インテリアは今回紹介する中でも最も広く、実用的で汎用性が高いモデルである。欠点はほとんどないようにも見える。
しかし、ハイブリッド・パワートレインでは低燃費は期待できず、動力性能もごく平均的なものである。一定速度のクルージングでは十分快適だが、少しプッシュすると、特にボディコントロールやステアリングフィールに「あら」が目立つようになる。
7人乗りSUVとしての最大の強みは、PHEV仕様が選べるという点だ。電気航続距離は56kmで、ライバルには見劣りしてしまうが、通常のハイブリッドよりは好ましい。長距離を走るドライバーにはディーゼルをおすすめしたい。
残念ながら、価格は決して安くない。英国価格は6万ポンド(約1140万円)近くと、昨今の物価高や為替相場を考慮してもお買い得とは言い難い。キアは以前ほどコストパフォーマンスの高いブランドではなくなってきているのだろう。
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