2024年版 「おしゃれ+乗り心地もいい」コンパクトSUV 10選 トレンドど真ん中の大注目モデル
公開 : 2024.03.23 18:05
見た目も性能も妥協しない「トレンド」の中心地! 運転しやすく、走行性能も高いコンパクトSUVを10台紹介。ファミリーカーとしても優秀な大注目モデルとは。
もくじ
ー見た目も性能も妥協しないCセグメントSUV
ー1. ボルボXC40
ー2. マツダCX-5
ー3. ヒョンデ・ツーソン
ー4. キア・スポーテージ
ー5. シトロエンC5エアクロス
ー6. 日産キャシュカイ
ー7. メルセデス・ベンツ GLA
ー8. アウディQ3
ー9. BMW X1
ー10. DS 7
見た目も性能も妥協しないCセグメントSUV
実用性、走行性能、乗り心地、デザインなどさまざまな観点から、特に優れたコンパクトSUV(主にCセグメント)を10台紹介する。
コンパクトSUVは、背が高いため運転視界に優れ、小回りも効くので街中で運転しやすい。また、価格も比較的手頃なモデルが多く、近年はデザインや走りの魅力に関してもかなりレベルアップしている。大家族でない限り、ファミリーカーとしても十分に使える。
日本を含め、世界中で「トレンド」となっているコンパクトSUVだが、今回は走行性能やデザインなどが厳しく求められる欧州市場から、注目すべきモデルをピックアップした。筆者(英国人)の好みもかなり含まれている。
なお、もっと小型のBセグメントSUVについては別の機会に取り上げたい。
1. ボルボXC40
長所:豊富なエンジンラインナップ、インテリアの雰囲気、乗り心地とハンドリングの両立
短所:走行性能の特徴は少ない、広さは一部ライバル車に劣る
ボルボは、すでにラージクラスのXC90とミドルクラスのXC60で高い評価を得ている。2017年に登場したXC40は、同社初のコンパクトSUVであり、7年を経た今でもクラストップの完成度の高さを誇る魅力的なモデルだ。
XC40の内外装デザインは主に若いユーザーをターゲットとし、エクステリアの素朴さと、快適で使い勝手の良いインテリアが支持されている。実用性では他車に見劣りする一面もあるが、歴史ある北欧ブランドらしい、シンプルながらも高級感を備えたパッケージングが特徴となる。
パワートレインは、これまでPHEVやマイルドハイブリッドが導入されたほか、バッテリーEV仕様としてXC40リチャージT8もある。なお、バッテリーEV仕様は今年に入ってから「EX40」へと名称が変わった。日本向けにもまもなくアナウンスがなされるだろう。
走行性能としては、ライバルを追いかけるような「刺激的」なものではなく、落ち着いていて洗練された印象を受ける。快適性を重んじる柔和なキャラクターは、見た目の雰囲気とよくマッチしている。日々の喧騒から抜け出し、乗員の疲れを癒すことにかけては、これほど優れたコンパクトSUVはないだろう。
2. マツダCX-5
長所:運転しやすい、優れたインテリア、長距離でも快適
短所:直進性能は必ずしも十分とは言えない、静粛性に欠ける場面もある
ボルボXC40と同様に、マツダCX-5も発売からかなり年数が経ち(2017年発売)、現行コンパクトSUVクラスの中では「シニア」と呼べるだろう。しかし、洗練されたデザインは衰えを感じさせることなく、フレッシュな印象を保っており、走行性能や燃費もクラストップレベルである。
CX-5のインテリアは堅実かつスタイリッシュで美しく、ユーザビリティについては他の自動車メーカーも見習うべきである。居住空間とトランクも十分広い。発売以降、小さな改良を積み重ね、デザインと走りを磨き続けてきた。特に、ハンドリングはコンパクトSUVクラスとしてはずば抜けて良い。
日本車メーカーのモデルとしては珍しく、中速域での力強さと低燃費を両立した2.2L 4気筒ディーゼルエンジンが設定され、欧州市場でもよく選ばれている。2.0L 4気筒ガソリンエンジンは比較的スムーズだが、軽快感に欠ける。2.5L 4気筒ターボガソリンエンジンも、経済性で見劣りしてしまう。
欧州で設定されているマニュアル・トランスミッション(MT)は楽しいが、残念ながらオートマチック・トランスミッション(AT)は融けた雪のようにダイレクト感が薄い。
CX-5は、楽しさ、経済性、実用性がうまく組み合わされているため、多才なクルマを求めるなら検討する価値がある。
画像 これ…走りもデザインも良い! 海外から高評価を得る日本のSUV【マツダCX-5と日産キャシュカイを写真で見る】 全25枚