【フェラーリを120回ローンで購入】 2023年聖地マラネロで「脱サラ」決意 帰国後に速攻で退職

公開 : 2024.03.07 17:45

フェラーリが維持できなくなるなら、そんな仕事辞めちまえ!

フェラーリ本社で覚醒したつかぽんさん。会社をやめた後はどうしていたのだろうか。

「しばらくは知人や友人からの紹介仕事で持ちこたえていましたが、常に考えていたのは『モデナをいつまで維持できるだろうか?』ということ。毎日、そればかり考えていたように思います」

【フェラーリを120回ローンで購入】4年目のお話
【フェラーリを120回ローンで購入】4年目のお話    つかぽん

そんな時、つかぽんさんは親しい友人から衝撃のアドバイスを受ける。

「フェラーリが所有できなくなるなら、そんな事業辞めちまえ。やる意味があるのか?」

「これは衝撃でした。弱気な気持ちになるたび、その言葉を思い出しました。そして、これまで4年間、フェラーリを所有している事実は会社員時代はもちろん、独立してからも、自分の中での大きなモチベーションであることを再認識したんです。フェラーリがあったからこそ、これまで頑張って来られたんじゃないか!って。だから、どうしてもローンが払えなくなるまでは、絶対にできる限り維持してやろう!という思いが強くなっていきました」

つかぽんさんは、ツーリングやイベントにも「もう次は参加できなくなるかも」と思い、積極的に参加していったという。

「最も印象に残っているのは、フェラーリだけ100台規模のツーリングです。個人オーナー主催のイベントで約100台のフェラーリが一緒に走る姿は本当に感動的でした」

フェラーリだけで100台…さぞかし壮観だっただろう。

1年間でかかった費用は? 2023年のトラブルは何があった?

「大黒PAから埼玉のホテルまで次々とフェラーリたちが合流しながら向かったのですが、高速道路をタテ一列に並ぶフェラーリの車列は圧巻の一言でした! 私と同じ360モデナや近しい年代のF430F355や458はもちろん、マツダコレクションの一台だった512BBから最新の812スーパーファストやSF90まで。

チャイルドシートをつけたフェラーリもあれば、あのフェラーリF40までさまざまな美しいフェラーリが集いました。赤/黄/青/白/黒/シルバーなど、色ごとに整列して駐車場にとまっている光景も感動的な美しさでした」

【フェラーリを120回ローンで購入】4年目のお話
【フェラーリを120回ローンで購入】4年目のお話    松本祐典

ところでつかぽんさんのモデナは初度登録から25年を迎えた。オドメーターの数は今年に入って7万kmを超えたそうだが、トラブル関係はどうだったのだろうか?

「エンジンチェックランプがついてしまいました。メカニックの方に相談したところ『ありとあらゆる故障が考えられる』と言われてしまい悪い妄想ばかりが広がっていきました。収入が不安定だったこともあり、毎月「モデナを手放すか?」を考えながらの日々を送るようになっていました。

しかし、ある時、テスターで原因(故障箇所)を探ってもらう機会があり吸気系のエアフロセンサーであることがわかりました。モデナを購入する前から『エアフロは定番の故障部品』と聞いていたので少しホッとしました。費用もそれほどかからない(ユニットごと交換で10万円程度)ため、近々修理をする予定です。エアコンは相変わらず効きませんが優先度が低いのでそのままにしています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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