2024年版 平凡な毎日を変えてくれる最高のオープンカー 10選 風との一体感を楽しめる「相棒」
公開 : 2024.04.06 18:05
6. ベントレー・コンチネンタルGTC
長所:他に類を見ないラグジュアリーとスポーツ性、特別感
短所:高価、大型で扱いにくい
ベントレー・コンチネンタルGTの究極形態とも言えるのがGTCだ。非常に高価だが、エレガントなグランドツアラーを求めるのであればオープンカーを選んだ方がいいかもしれない。自分が走っている世界を、より明確に見ることができるから。
伝統的なW12エンジンは廃止となったが、コンチネンタルGTCでは4.0L V8ツインターボが最高のパワートレインである。最高出力550psと十分すぎるほどのパワーを持ち、静かなクルージングから雄叫びを上げるようなスポーツ走行まで、サウンドの帯域も幅広い。
また、V8にはフロントを押さえつけるような重さもなく、コーナリングでは驚くほどの軽快感がある。
エアサスペンションは極上の乗り心地を実現し、インテリアが比類なき豪華さで乗員を包み込む。上質な素材、高いクラフトマンシップ、卓越したセンスは、他の追随を許さない。
さらに、ファブリックルーフも素晴らしく、クローズではクーペのように静粛性が高い。もちろん、オープンにすると一瞬で陽射しと羨望の眼差しに浸ることができる。コンチネンタルGTCでコート・ダジュールを走れば、究極のオープンカー体験ができるだろう。
7. シボレー・コルベット・コンバーチブル
長所: 魅力的で大らかなV8エンジン、ミドエンジン車らしいハンドリング
短所:性能はスーパーカーの域には達していない、スタイリングはやや模倣的
アメリカン・スポーツカーを象徴するコルベットの最新世代において、エンジンをフロントマウントからミドマウントに変更するという「ギャンブル」に出たことは、多くの議論を巻き起こした。
もちろんこれには、重量配分を改善してハンドリングのポテンシャルを高めるという客観的な理由もある。今やスポーツカー市場ではミドシップレイアウトが大きな注目を集めるようになっている。賛否両論あるにせよ、ミドシップにする価値はあったと言える。
そのスーパーカー的なルックスとは裏腹に、ポルシェ911カレラ並みの価格設定に目を奪われる。もちろん、美点はコストパフォーマンスのみにとどまらない。
スモールブロックV8エンジンはスロットルレスポンスに優れ、中間レンジのパワーデリバリーが素晴らしく、6500rpmを超える回転も好ましいうえに極上のサウンドを奏でる。性能面は「スーパーカー級」とは言えないが、この価格で0-100km/h加速約3.0秒という数字に文句をつける人はいないだろう。
ハンドリングの安定性と正確性も高く、フロントエンジンの先代モデルよりも素直でクイックな走りを見せる。
そして、あまり語られることのないコルベットの汎用性。クーペでも取り外し可能なタルガトップがあり、簡単に外してリアのトランクに収納することができる。また、アメリカンな雰囲気を満喫したいなら、格納式ハードトップのコンバーチブルもある。
キャビンは人間工学的に癖が多く、質感においてもベストとは言えない。しかし、コルベットのようなクルマが存在すること、しかも右ハンドル仕様があることに感謝せずにはいられない。それが思いがけないオープンカーであることが、この上ない喜びを生んでいる。
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