2024年版 平凡な毎日を変えてくれる最高のオープンカー 10選 風との一体感を楽しめる「相棒」

公開 : 2024.04.06 18:05

8. レクサスLC500コンバーチブル

長所:リッチで上質、包み込まれるようなキャビン、斬新なデザイン
短所:重さを感じる走り、ダイナミックさに欠ける10速AT

コンセプトカーのような大胆なデザイン、極上のインテリア、最高出力477psの大排気量V8エンジンなど、レクサスLC500には魅力が詰まっている。2シーターのラグジュアリーなクルーザーを求めるなら、きっと気に入るはずだ。

8. レクサスLC500コンバーチブル
8. レクサスLC500コンバーチブル

最新型はしなやかな乗り心地と落ち着いたハンドリングを持ち、2017年の発売当時よりも洗練されている。ただし、3.5L V6ハイブリッドも、四輪操舵(4WS)も、コンバーチブルでは選択することができない。

いずれにしても、このような重いクルマとしては非常にクリーンな走りを見せる。スポーツカーのようにアグレッシブに走らせるよりも、ゆったりとしたクルージングの方が合っている。曖昧なブレーキフィールが玉にキズだが……。

とはいえ、ちょうどいい速さで楽しめるクルマであることに変わりはなく、何と言ってもV8エンジンの魅力には抗いがたい。

9. フィアット500e/アバルト500e

長所:手頃な価格、陽気、純粋に運転が楽しい
短所:4人乗車は現実的ではない、航続距離が短いため楽しみ方が限られる

バッテリーEVのオープンカーはまだまだ選択肢が少ない。現在おすすめできるのは、フィアット500 Cと、派生モデルのアバルト500eだ。

9. フィアット500e/アバルト500e
9. フィアット500e/アバルト500e

スライド式のファブリックルーフを備えたコンバーチブル仕様「オープン」が登場している。しかし、一般的なオープンカーとは異なり、ピラーは下がらない。

フィアット500eは最高出力118psの延期モーターと42kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電での航続距離は320km(欧州WLTPサイクル)とされている。実走行では、多くのバッテリーEVと同様にカタログ値の75~90%を達成できる。

後部座席の居住空間は従来の500よりもわずかに広くなっているが、それでも4人乗車は窮屈だ。性能としては80km/h程度まで力強い加速を見せ、乗り心地やハンドリングも十分に快適だが、期待されるほど楽しいものではない。

楽しさを求めるのであれば、アバルト500eが満足させてくれるはずだ。典型的なスポーツカーというわけではないが、走りは快活で、賑やかで、運転に魅力を感じる。なお、疑似エンジン音を「放送」する車外スピーカーも搭載されているが、オフにすれば静かに走ることができる。

10. ジープラングラー・ルビコン

長所:比類なきオフロード性能、泥や砂を浴びたいなら最高の1台
短所:ルーフの脱着が難しく短時間ではできない

「オープンカー」と聞いてすぐに思いつくのは2ドアのスポーツモデルだろう。面白いことに、ジープ・ラングラー・ルビコンも立派なオープンカーである。ルーフの一部を取り外すか、ボディ上半分をほとんど取り外すことでサファリ・スタイルの開放型オフローダーにすることができる。

10. ジープ・ラングラー・ルビコン
10. ジープ・ラングラー・ルビコン

ラングラーのエンジンラインナップは、3.6L V6と2.0L 4気筒ターボガソリンに加えて、PHEV仕様の「4xe」もある。

エントリーモデルは固定ルーフ構造だが、上位モデルのルビコンは、完全に取り外せるコンポジット・ルーフとサイドドア、フラットに折りたためるフロントガラスを装備している。フルオープンにすると、骨格部分とロールオーバープロテクションだけが残る。

これほど開放的なドライビング体験は、他車では得られないだろう。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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