あなたはどう思った? CES2024で初公開された、注目のホンダ新EVコンセプトカー2台を見に行ってみた!

公開 : 2024.03.08 11:45

・ホンダのコンセプトカー2台の実車が青山で展示中
・1月のCES2024で初公開された「ホンダ0シリーズ」
・AUTOCAR JAPAN編集部員が見に行ってみました

ホンダウェルカムプラザで、2台のコンセプトカーを間近に見られます

まだ記憶に新しい、CES2024でのホンダの「0シリーズ」世界初公開。3月5日(火)から3月10日(日)まで、「ホンダ0シリーズ」のコンセプトカー2台の実車が、東京都港区のホンダウェルカムプラザ青山に展示されています。筆者は、展示2日目の午前中に訪れました。

ホンダ0シリーズがどういうものか。先の記事で解説していますのでざっくりと説明します。こんにち進化を続けるEVは、航続距離を伸ばし使い勝手を高めると、搭載するバッテリーが増え、車重がかさむ。

「ホンダ0シリーズ」コンセプトカー2台がホンダウェルカムプラザ青山に展示されている。
「ホンダ0シリーズ」コンセプトカー2台がホンダウェルカムプラザ青山に展示されている。    香野早汰

これに対し、薄く軽い専用プラットフォームを採用し空力性能の向上をめざす。次世代のコネクテッド技術も追求し、社会やユーザーと共鳴するクルマをつくる……これが0シリーズの開発アプローチ「Thin(薄い)/Light(軽い)/Wise(賢い)」であると、ホンダは説明しています。

そのアプローチを表現するコンセプトカーとしてCES2024でアンベールされたのが、いまウェルカムプラザに展示されている2台というわけです。前置きはこんなところにして、さっそく見ていきましょう。

まさに低く薄い「SALOON」は、ガルウイングドアの開閉も

まずは黒いほうの「SALOON(サルーン)」。実物を目の前にすると、ワイド&ローなプロポーションが写真で見ていた以上に印象的。余計なキャラクターラインがなく、つるんとしたプロポーションは新鮮です。輸入高級車を中心に、このようなフォルムのBEVが増えつつありますが、ここまできたか! とおもいました。

つぎに印象的なのは、広いグラスエリア。サイドには、長さ2mはあろうかという巨大なガルウイングドアがレイアウトされるのですが、そのドアのサイドもルーフもグラスエリアで埋め尽くされています。

ガルウイングドアは実際に開閉していた(車内に座っているのはホンダのスタッフさん)。
ガルウイングドアは実際に開閉していた(車内に座っているのはホンダのスタッフさん)。    香野早汰

フロントウインドウの大きさにも驚かされました。下辺がサイドウインドウよりもずっと下にあり、いかにも視界がよさそう。フロントの車幅いっぱいに広がるディスプレイや、車内の特徴的なステアリングは、コンセプトカーならではのデザインなのだろうなあ、と思っていました。つぎの「SPACE-HUB(スペースハブ)」を間近に見るまでは……。

ハコっぽいシルエットでマルチに使えそうな空間「SPACE-HUB」

白くて背が高いほうが「SPACE-HUB」。こちらも「SALOON」のような、タイヤが四隅に追いやられたモノフォルムがまず特徴的。同じようにフロントには車幅いっぱいのディスプレイや操縦桿のようなステアリングを装備します。

さらにしばらく観察していると、このステアリングがついているダッシュボード全体が、クルマの前後方向にスライドして動いていました。広くスクエアな車内空間を最大限に活用するためのアイデアとして受け取りましたが、パワートレインの配置の自由度が高いBEVでは、ひょっとすると実現できるかも?

この光っているダッシュボード全体が、前後方向にスライドして動いていた。
この光っているダッシュボード全体が、前後方向にスライドして動いていた。    香野早汰

この「SPACE-HUB」、ボディの四方にカメラが搭載されているように見えました。また、ボディを下から覗き込むと、バッテリーなどパワートレイン系がもう組み込まれているようにも。

公開された動画にはコンセプトカーの走行シーンもありました。そう遠くない将来に、このフォルムのクルマが世に出るのだろうか? そのときにはステアリングやダッシュボード、ボディ外部のディスプレイはどうなるのかな? そんな期待と想像(妄想?)がふくらむ2台でした。

この週末は、天気には恵まれるようですが、気温は上がらなさそう。ホンダウェルカムプラザの暖かい室内で、じっくりと2台のコンセプトカーを見てみてはいかがでしょうか?

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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