1700万円超! 史上最強セダン ロータス・エメヤ、918馬力の「R」も設定 今年後半に欧州発売へ

公開 : 2024.03.11 06:05

ロータス・エメヤの欧州価格が正式に発表された。ベースグレードで10万6400ユーロ(約1700万円)から、最高出力918psのエメヤRで15万990ユーロ(約2430万円)からとなる。

欧州価格が決定 2024年第3四半期に発売予定

英国の自動車メーカーであるロータスは、新型EV「エメヤ(Emeya)」の価格を正式に発表した。欧州価格は10万6400ユーロ(約1700万円)からとなる。2024年第3四半期に欧州で発売される予定だ。

新型エメヤは、EV専用プラットフォーム「エレクトリック・プレミアム・アーキテクチャー(EPA)」をベースとする4ドア・サルーンで、従来のロータス車とは根本から異なる新世代モデルだ。

ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ    ロータス

最も高性能なエメヤRでは、2基の電気モーターを搭載し、合計出力918ps(675kW)、最大トルク100kg-mを発生する。四輪駆動で、0-100km/h加速は2.78秒、最高速度は256km/hに達する。

102kWhの大容量バッテリーを搭載し、1回の充電での航続距離は最長610km(欧州WLTP)。最大350kWの超急速充電に対応し、18分以内に10~80%を充電できるという。

エアサスペンションを標準装備し、前方の道路を毎秒1000回スキャンしてダンパー設定を調整することで、快適な乗り心地を実現する。また、グリルやリアスポイラーを可動式とし、空力性能を最適化。250km/h走行時には最大150kgのダウンフォースを発生するという。空気抵抗を示すCd値は0.21。

5種類のドライビングモードを搭載し、走行条件に合わせて車高、エアサスペンションの硬さ、加速レスポンス、シート構成(サイドボルスター調整機能付き)を切り替えることができる。

四輪操舵(4WS)も採用され、高速走行時の安定性と低速時の運転のしやすさを両立している。

スポーティかつラグジュアリーな先進的デザイン

インテリアは、カーボン製シートやフラットボトム形状のステアリングホイールなど、スポーティな装いとなるが、55.0インチのフロントガラス投影型ヘッドアップディスプレイやデジタルミラーなど先進的な装備も特徴的だ。

基本的なダッシュボード・レイアウトはSUVのエレトレと同様で、デジタル・インストゥルメント・ディスプレイと助手席用ディスプレイ、そして中央には大型タッチスクリーンが配置されている。

ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ    ロータス

センターコンソールやステアリングホイールには物理コントロールも用意されているが、車載機能の多くはタッチスクリーンや音声アシストで操作する。

ボタン1つで透明・不透明を切り替えるパノラマガラスルーフ、アンビエントライト、マッサージ機能付きシート、サイドドアのソフトクローザーなど快適装備も数多く用意される。トランク容量は509L。

ボディカラーは、ボリアルグレー、ファイアグローオレンジ、ソーラーイエロー、アコヤホワイト、ステラブラック、カイムグレーの全6色を設定。

エメヤの生産は、中国・武漢にあるロータスの工場で行われる。中国では1月18日に発売された。

欧州価格は、ベースグレードのエメヤで10万6400ユーロ(約1700万円)から、中間グレードのエメヤSで12万6950ユーロ(約2040万円)から、最上位グレードのエメヤRで15万990ユーロ(約2430万円)からとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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