可愛い! “カクカク” ボディに丸目ライト リビアン新型「R2」&「R3」初公開 高級感あるオシャレ内装採用

公開 : 2024.03.11 06:25

米リビアンが中型SUV「R2」と小型クロスオーバー「R3」を発表。2026年前半に発売予定。豊富な収納スペースに上質なインテリア、開閉式リアウィンドウなどを装備した最新EV。高性能モデル「R3X」も設定。

米リビアン 中・小型の新型EV導入

米国の自動車メーカーであるリビアンは3月7日、新型EVの「R2」と「R3」を発表した。2026年からグローバル販売を開始する予定だ。

R2は5人乗りの中型SUVで、全長4714mm、全高1700mm、全幅1905mm、ホイールベース2936mmと、テスラモデルYに近いサイズを持つ。最低地上高は約250mmを確保した。

リビアンR2
リビアンR2    リビアン

フルフラットに格納できるシートや、開閉可能なリアウィンドウを装備している。フロントには「フランク」と呼ばれる収納スペースがあり、容量は不明だが、小型のキャリーバッグなどを入れられるサイズとなっている。

航続距離480km以上 100ドルで予約開始

1基のモーターを使用する後輪駆動(RWD)モデルと、2基のモーターによる四輪駆動(AWD)モデルが用意される。

バッテリーは、リビアンの従来モデルよりもエネルギー密度が高いとされており、30分以内に10~80%の充電が可能だという。

リビアンR2
リビアンR2    リビアン

1回の充電での航続距離は480km以上で、仕様によっては0-97km/h加速3.0秒未満というパフォーマンスを誇る。

R2は自動運転機能も特徴とし、11個のカメラ、5個のレーダー、そして高性能のオンボードコンピューターを搭載する。

R2の米国価格は4万5000ドル(約665万円)からと、テスラ・モデルYやフォルクスワーゲンID.4を見据えた設定だ。2026年前半より米国で発売予定で、3月7日より予約受付を開始している。予約金は100ドル。

小型クロスオーバー 高性能「R3X」も登場

一方のR3は、より小型のクロスオーバーで、プラットフォームやパワートレインをR2と共通化している。

また、R3の高性能モデルとして3基のモーターを搭載する「R3X」も設定されている。性能詳細は不明だが、オフロードでの走破性を高めているようだ。

リビアンR3X
リビアンR3X    リビアン

R2同様、シートをフラットに格納できるなど、インテリアは実用性を重視した設計となる。テールゲートとは別に、リアウィンドウだけ開閉できるガラスハッチも備えている。

R3は、R2よりも手頃な価格設定になるというが、具体的な価格や発売時期はまだ発表されていない。早ければ2026年後半の発売が予想される。

リビアンの最高設計責任者であるジェフ・ハムード氏は、「R2とR3では、リビアンの製品特性を守りながら、より多くの人々の手に届くようにすることを目標としています」と語った。

カリフォルニア州に本拠を置くリビアンは2009年に設立されたEVメーカーで、2021年に大型SUVのR1SとピックアップトラックのR1Tを米国で発売した。新型R2およびR3は、より小型で手頃なモデルとして販売の主力になると期待されている。

今後は米国だけでなく、欧州市場などグローバルに展開していく計画だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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