2024年版 世界で注目されるプラグインハイブリッドSUV 10選 走りと機能性に富んだPHEV

公開 : 2024.03.30 18:05

3. キア・スポーテージPHEV

長所:比較的高いコストパフォーマンス、特徴的な外観、インテリアの質感も上々
短所:乗り心地とハンドリングはあまり期待できない

エンジンとモーターを搭載し、大きな駆動用バッテリーも備えたPHEVは、一般的に安くはない。燃費や税金面でメリットがあるとしても、高い価格に躊躇してしまうこともある。

3. キア・スポーテージPHEV
3. キア・スポーテージPHEV

従って、PHEVでコストパフォーマンスを追求するなら電気航続距離と価格を両立させなければならない。キア・スポーテージPHEVは、65km以上の電気航続距離を持ち、なおかつライバルに比べて手頃な価格設定を特徴とする、実用的なファミリーカーだ。

かなりコンパクトな部類に入るSUVだが、後部座席も大人がしっかり座れる広さがあり、インテリアの品質も高い。パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドやフルハイブリッド、1.6LガソリンベースのPHEVが設定されている。中でもPHEが最もパワフルで、安価なフルハイブリッドよりも性能とドライバビリティが優れている。

やや無機質なハンドリングには喜びを見いだせないかもしれないが、スタイリングは実に個性的であり、所有感は高い。

4. レンジローバー・スポーツ P460e

長所:滑らかな6気筒ガソリンエンジン、豪華なキャビンと乗り心地
短所:とにかく高価

レンジローバー・スポーツP460eの最大の魅力は、3.0L直6ターボガソリンエンジン「インジニウム」と電気モーター、そして38.2kWhの大容量バッテリーを組み合わせた、最新ハイブリッド・パワートレインだ。

4. レンジローバー・スポーツ P460e
4. レンジローバー・スポーツ P460e

電気航続距離は110km以上という驚異的なものだ。あまり重いオプション装備や大径アルミホイールを装着しなければ、メルセデス・ベンツGLC 300eと十分に相対することができる。

広々としたインテリアには、リッチな素材がふんだんに使われ、さまざまな最新技術が盛り込まれている。走行中の静粛性と快適性は、兄貴分レンジローバーとほぼ同等だが、四輪操舵(4WS)とアクティブ・アンチロールを追加することで、俊敏性とドライバビリティをさらに高めている。

決して安くはないが、最高のクルマにはめったに出会えない。

5. ポルシェカイエン

長所:性能の高さ、インテリアの高級感、優れた車載技術
短所:高価、洗練性では一部ライバルに見劣りする

ポルシェ・カイエンは、このクラスを代表する高性能SUVであり、常にあっと言わせるようなパフォーマンスを提供してきた。しかし、最新の2024年モデル(改良された第3世代)では、ハイブリッド技術にもかなりの重点を置いている。

5. ポルシェ・カイエン
5. ポルシェ・カイエン

カイエンEハイブリッド、カイエンS Eハイブリッド、カイエン・ターボEハイブリッドと、3種類のPHEVモデルがある。前者の2モデルは、V6ターボガソリンと電気モーターを組み合わせ、S Eハイブリッドで合計出力500psを発生し、0-100km/h加速を5.0秒弱で走破する。

一方、ターボEハイブリッドはPHEVとしては珍しくV8エンジンを搭載し、合計出力700ps超、0-100km/h加速わずか3.7秒、最高速度は290km/hに達する。

インテリアも一新され、上質な素材とデジタル技術を満載している。これほど明確かつ直接的なスポーツ性能を誇るSUVは他にない。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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