2024年版 世界で注目されるプラグインハイブリッドSUV 10選 走りと機能性に富んだPHEV

公開 : 2024.03.30 18:05

6. BMW X1 xドライブ25e/xドライブ30e

長所:80km以上の電気航続距離、比較的手頃な価格、よくまとまったパッケージング、
短所:タッチスクリーンのマルチメディア・システムが使いづらい

ほんの数年前まで、ハイブリッドの小~中型SUVで60km以上の電気航続距離を持つモデルはほんの一握りで、価格もかなり高価だった。しかし現在では、激しいインフレにもかかわらず、電気航続距離80km以上を誇るモデルも比較的手頃な価格で入手できる。

6. BMW X1 xドライブ25e/xドライブ30e
6. BMW X1 xドライブ25e/xドライブ30e

その一例がBMW X1だ。2022年に登場した現行型では、標準の純エンジン車に加えて、2種類のPHEVモデルが用意されている。X1 xドライブ25e/xドライブ30eだ。どちらも1.5L 3気筒ターボガソリンエンジンで前輪を、電気モーターで後輪を駆動する。

このクラスのSUVとしては非常に広いキャビンを持ち、正確なハンドリングを誇る。優れたパッケージングとパワートレインを武器とする、有望な選択肢である。

7. レクサスNX

長所:洗練された高級感、スマートな車載技術の数々
短所:室内がやや狭い、パワートレインの不自然さ

ハイブリッドSUVは「洗練」されていて当然のようにも思われるが、レクサスNXの右に出るものはほとんどない。レクサスは他社よりも長くハイブリッド車を販売してきたが、外界を遮断し、リラックスできるドライビング体験を生み出すために細部にまで細心の注意を払うというこだわりが、NXでも光っている。

7. レクサスNX
7. レクサスNX

レンジローバー・イヴォークからBMW X3まで、あらゆるモデルに対抗できる5人乗りSUVである。欧州ではフルハイブリッドのNX 350h、またはPHEVのNX 450h+が選べる。充電が要らず、購入費用を抑えられる350hもいいし、450hは約70kmの電気航続距離を持つ。

レクサスおなじみのハイブリッド・パワートレインは、少しよそよそしいドライビング・エクスペリエンスをもたらすが、特に刺激を求めていないのであれば十分だろう。一方、アダプティブダンパーを装着した「Fスポーツ」グレードのハンドリングは、整然としていて正確だ。

8. ヒョンデ・サンタフェ

長所:手頃な価格、7人乗りの実用性
短所:電気航続距離が短い

ヒョンデ・サンタフェは純エンジン、ハイブリッド、PHEVなど、パワートレインが豊富に用意されている。この3種類の中で、日々の通勤をこなしながら高速道路巡航にも耐えうるのはPHEVだ。

8. ヒョンデ・サンタフェ
8. ヒョンデ・サンタフェ

合計出力265psで十分な加速性能を持ちながら、正確なハンドリングと適度な快適性を兼ね備えている。残念な点は、電気のみの航続距離が60kmを下回っていることだ。ただ、今回紹介する10台の中ではかなり安価な部類に入る。

スマートで広々としたインテリアには高級感もある。ヒョンデは近年、プレミアムな演出が上手くなったようで、製造品質も優れている。3列目シートは窮屈だが、装備も充実しており、子育て中の家族には十分な広さが確保されている。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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