800馬力のポルシェ911ターボS登場 「性能爆上げ」軽量+空力強化キット 25台限定

公開 : 2024.03.12 06:05

ドイツのチューナー、テックハートからポルシェ911ターボS向けのアップグレードキット「GTストリートRツーリング」が登場。3.7Lフラット6ツインターボの強化、カーボン素材による軽量化、空力最適化を実施。

カーボン製エアロパーツもりもり

ドイツのチューニング会社であるテックアート(Techart)は、ポルシェ911ターボS向けのチューニングパッケージ「GTストリートRツーリング」を公開した。

エアロダイナミクスの調整、軽量素材の装着、パワートレインの強化により、最高出力800ps、0-100km/h加速2.5秒を達成するという。

ポルシェ911ターボS向けのテックハートのチューニングパッケージ「GTストリートRツーリング」
ポルシェ911ターボS向けのテックハートのチューニングパッケージ「GTストリートRツーリング」    テックハート

テックアートは、「日常的な実用性と妥協のない走行性能」を兼ね備え、「パフォーマンス愛好家」のために開発したと述べている。

ボンネット、フェンダー、サイドスカート、エアインテーク、フロントおよびリアバンパーを含む、40個の部品を空力に最適化したものへ交換する。カーボンファイバー素材を多用して軽量化を図り、ダックテールスポイラーはポルシェ純正品より60%軽いという。

3.7Lフラット6ツインターボエンジンを搭載し、ECUのリマップ、ターボチャージャーのエアフロー改善、ギア比の調整により、最高出力800psと最大トルク97kg-mを発生。四輪駆動で最高速度は350km/hとなる。

同様の構成で、最高出力710psのバージョンも用意されている。

自社開発のスポーツエグゾースト・システムは、大型の排気口と独自のバルブを備え、クルージングでは静粛性を、サーキットでは大音量を実現する。

ハンドリング・ダイナミクスを向上させるため、フロントトレッドを標準より30mmワイド化し、スプリングも25mmローダウンした。アジャスタブル・コイルオーバーを備え、20インチまたは21インチの鍛造軽量アルミホイールを装着する。

また、スピードバンプや踏切といった段差を乗り越えるためにノーズを上げることも可能だ。これは標準の911ターボSから受け継がれている機能である。

インテリアでは、特注のステアリングホイール、カーボンファイバーとアルミニウムのトリム、レザーとアルカンターラのスポーツシートなどを採用した。ステッチ、ヘッドレストとアームレストのエンボス加工、レザー素材を追加する「エクスクルーシブ・パッケージ」も用意されている。

テックアートによると、GTストリートRツーリングは世界で25台分のみ販売予定だという。パッケージング単体の価格は9万8250ユーロ(約1580万円)から。納車は5月から開始される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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