今買えるクルマ、トップ50
公開 : 2014.12.02 23:55 更新 : 2017.06.01 02:11
今現在、販売されているクルマの中からトップ50を決めることにしよう。
ルールは簡単。というか、無いに等しい。カテゴリーや価格、メーカーの知名度はまったく関係なく、市場に出回っていさえすれば、そのどれもがランキングの対象となる。
シニアライターとロードテスト・チームが話し合い、最終的には87台の候補車両をリストアップした。ここまで絞り込むだけでも膨大な時間を要したし、またここからランク分けしていくのも骨の折れる作業だった。
大きめの部屋を確保し、大量のコーヒーを身体に注ぎこみながら話し合い、時に喧嘩をすること実に数日。ようやく50台まで絞り込むに至った。
そこからさらにしばらく経ったあと、ようやく5台のファイナリストを絞りこみ、写真撮影に繰り出すことにした。ウェールズへ向かい、2日間かけてそれら5台をじっくりとランク付けした。
トップ50
50位 – ボルボV60 D4
ボルボはラッキーだった。なんと言ったって、技術仕様だけではランキングから脱落する可能性が大いにあったからだ。あまり冒険をしないボルボのなかで、唯一、偶像破壊主義者的な役どころを担うV60 D4は、冒険心がわれわれの琴線を揺らした。
49位 – モーガン3ホイラー
英語で表現するならば、エキセントリックと言ったところ。常軌を逸しているのだ。突出したエンターテイメント性と、実用性を完全に無視したこのクルマは、エンスージアストの心を完全にかっさらっていった。
48位 – アウディA3 2.0TDI スポーツバック
一見凡庸に見えなくもない。しかし、見掛け倒しに終わらない基本の忠実さは、味わえば味わうほどに引き込まれていった。
47位 – アウディTT
ランキングに入る兆しすらなかった2代目は、現行TTがトップ50入りしただけでも、涙を流して喜んでいるに違いない。
46位 – ヴォグゾールVXR8 GTS
決して待ちゆく人々が振り返るようなクルマではないけれど、速さ、野蛮さ、扱いやすさは超一流。豪州ホールデンへ、英国から敬意を表す。
45位 – MG3
MGのベース車両に、中国製パーツをくっつけたと聞けば、訝しく思うのも無理はないが、安く、魅力的かつ高効率で楽しいクルマである。言いかえれば ’MGらしさ’ がそこかしこにあるのだ。
44位 – ラディカルRXC
なにもル・マンのレースカーをそのまま公道におろしたわけではないから、安心していただきたい。ただし、あなたの想像するル・マンの車両を具現化した超凡な例だ。
43位 – フォルクスワーゲンUp! 5ドア
細部まで目が行き届いた、快適で静かな小型車とくればこのクルマ。フォルクスワーゲンの功績の代名詞のひとつだ。
42位 – ベントレー・コンチネンタルGT V8 S
数あるモデルの中で、V8 Sこそもっともベントレーらしいクルマである。洗練され、たのしい。そしてどことなく残忍さを醸し出す、という意味合いにおいて。
41位 – フォード・モンデオ2.0 TDCi 180
英国に入ってきたのは、デビューから3年が経ってのことだったが、それでも十分に素晴らしい出来栄えである。先代を思えばなおさらそう感じずにはいられない。