2024年版 運転の楽しさを教えてくれるスポーツカー 10選 長所・短所とおすすめポイント

公開 : 2024.03.31 18:05

7. ケータハム・セブン

おすすめ:純粋なドライビング・エクスペリエンス
長所:カスタマイズの幅が広い
短所:長距離のお供には向かない

70年以上にわたって、あらゆる形態のセブン(ロータスとケータハム)が登場し、ピュアなドライビングの世界標準を築いてきた。生き生きとした走りにのみ集中するなら、静粛性や快適性を捨て、ユーロNCAPの衝突安全性評価も恐れない、この小さな英国製スポーツカーに勝るものはない。

7. ケータハム・セブン
7. ケータハム・セブン

現行シリーズで最も手頃なのはケータハム・セブン170で、最高出力85psのスズキ製660ccターボエンジンを搭載し、車重わずか440kgで0-97km/h加速7.0秒未満というパフォーマンスを見せてくれる。

上位モデルには、レトロな雰囲気のスーパーセブン600やスーパーセブン2000が用意されている。拡張されたフロントフェンダーと豊富なクロームトリムにより、外観こそクラシックだが、スーパーセブン2000は最高出力180psのフォード製デュラテック・エンジンを搭載している。

さらに上には、最高出力314ps、シーケンシャル・トランスミッション、フルロールケージ、サーキット対応スリックタイヤ、フルアジャスタブル・サスペンションなど、モータースポーツにふさわしいセブン620Rもある。

比較的安価なモデルはライブリアアクスルを使用しており、高価なド・ディオン搭載車のような洗練された乗り心地は見込めないが、細いタイヤとクイックなステアリングでコーナーをひらひらと舞い踊り、軽量車ならではのエンターテインメントを味わえる。

四輪車の中で最も無邪気で爽快な遊びかもしれない。

8. トヨタGRスープラ

おすすめ:快適性
長所:マニュアル・トランスミッションと力強い6気筒エンジン
短所:BMWらしさが敬遠されるかもしれない

2019年当時、トヨタGRスープラは非常に熱い期待が寄せられていた新型車だった。約20年にわたる欠番もついに終わり、伝説的なスポーツカーが帰ってきたのだ。しかし、BMWとの提携がなければ、復活は実現しなかっただろう。

8. トヨタGRスープラ
8. トヨタGRスープラ

GRスープラの中身、すなわちエンジン、プラットフォーム、トランスミッション、デフ、電気系統、そして操作系装置の多くが、明らかにBMW製である。

しかし、走りに関して言えば、GRスープラは独自のアイデンティティを確立することに成功している。サスペンション、ステアリング、デフはすべて独自に調整されている。トヨタはBMW Z4ではなく、ポルシェ718ケイマンを主要なライバルと見ているように思える。

手抜かりはない。GRスープラは多くの点で優れたスポーツカーである。ポルシェの純粋なハンドリングとバランス感覚には及ばないが、かなり接近している。乗り心地は驚くほどしなやかで、エンジンもなめらかで個性豊かなため、日常的に扱いやすいだろう。

4気筒のエントリーモデルも発売されている。小排気量エンジンの軽さの恩恵を受け、ハンドリングが光る。一方、筋肉質な直列6気筒モデルでは、近年珍しくなったマニュアル・トランスミッションも選べる。魅力的でオールドスクールなスター選手である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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