2024年版 運転の楽しさを教えてくれるスポーツカー 10選 長所・短所とおすすめポイント

公開 : 2024.03.31 18:05

9. フォードマスタング

おすすめ:マッスルカー好き
長所:骨太なV8エンジン
短所:アメリカンサイズ

合理性で言えば、アウディTTBMW 2シリーズ・クーペの方が賢明な選択肢かもしれない。しかし、スポーツカーにおいてそうした分別は二の次だ。2024年になっても、最高出力450psのV8エンジンを搭載したフォード・マスタングが新車で手に入るのだ。

9. フォード・マスタング(画像はダークホース仕様)
9. フォード・マスタング(画像はダークホース仕様)

2022年に登場した第7世代のマスタングは、これまで通りボディサイズが大きいので、街中でどこに停めるか、どんな道を走るのかを事前によく考えなければならない。また、5.0L V8搭載車では、ドイツ製スポーツカーよりも給油する機会が増える。2.3L 4気筒も用意されており、好みにもよるだろうが、やはり「V8」の魅力には抗いがたい。

多くのスポーツカーが見出しを飾る中で、これほど分かりやすくストレートなモデルも珍しい。気筒数の少ないエンジンにはない魅力があり、また後輪駆動のシャシーバランスも絶妙である。

10. モーガン・プラス・フォー

おすすめ:気楽にスポーツカーを楽しみたい人
長所:楽しさ、愛らしさ、古風な魅力
短所:安価ではない

6万3000ポンド(約1190万円)弱という価格は、決して安いものではない。だが、モーガン・プラス・フォーの所有体験は、718ボクスターやGRスープラとは比べ物にならない。

10. モーガン・プラス・フォー
10. モーガン・プラス・フォー

プラス・フォーは古き良き時代の魅力をまとった存在だ。デザインは非常にレトロだが、そのアルミニウム製ボディの下には、BMW製4気筒ターボエンジンとオールアルミ製モノコックシャシーが隠れている。ラダーフレーム構造を採用していない、モーガンの四輪車としては非常に新しいモデルである。

最高出力258psと強力だが、どちらかというと少しゆったりとした歩調が似合う。英国の夏の午後を楽しむには最適なクルマだ。豪快さも持ち合わせているが、スポーティなキャラクターは薄い。

布製のルーフとハーフドアのせいで高速道路ではうるさいし、乗り心地もハンドリングも、価格に見合うような洗練されたものではない。

最新のシャシーと最新のターボチャージャー付きBMWエンジンを使用していても、刺激からは距離を置いている。やはり、風に漂う葉のような、のんびりとしたドライビングが素晴らしい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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