「絶好調」ポルシェ、2024年に “減益” 予想のワケ 中国での業績落ち込みが水を差す
公開 : 2024.03.14 18:05 更新 : 2024.03.14 18:11
ニューモデル続々投入
ポルシェは2030年に販売台数の80%を電動車とする目標を掲げているが、この目標は消費者需要や各市場における「エレクトロモビリティの発展」に左右されるとした。
先行きが不透明な一因として、ブルーメCEOは欧州全域におけるEV需要の「横ばい」を挙げ、投資戦略を決定する上で「計画可能な条件を整えることが非常に重要だ」と述べた。
2023年の車種別販売台数を見ると、911が5万146台(前年比24%増)、タイカンが4万869台、718(ボクスターおよびケイマン)が2万518台であるのに対し、マカンおよびカイエンはそれぞれ8万7000台以上を占める。
2024年は新型車のリリースを数多く控えている。マカン、パナメーラ、タイカン、911のニューモデルを導入予定であり、これまでで最も「多忙な年」と説明されている。
2025年以降は718とカイエンのEV版も登場する。2027年頃には、主に中国と北米をターゲットにした7人乗りの大型が追加される予定だ。
メシュケCFOは、こうした多額の投資が「短期的には収益を圧迫する可能性がある」としながらも、中~長期的な見通しは依然として明るいと説明した。
「ポルシェは厳しい時代にあっても、革新的で高品質な製品に投資している。当社の製品を購入することができる人々の数は、世界的に増加すると予想されており、将来性は素晴らしい」