ランチア「HF」復活発表! 240馬力の新型イプシロン、2025年導入へ ラリー復帰の可能性も

公開 : 2024.03.15 18:45

ランチアは高性能EV「イプシロンHF」を2025年に導入すると発表。最高出力240psの電気モーターを搭載し、世界ラリー選手権への復帰も示唆している。

WRC復帰も? イプシロンの高性能バージョン

イタリアの自動車メーカーであるランチアは3月13日、新型EVのイプシロンの高性能バージョンとして「イプシロンHF」を2025年に導入すると発表した。新しい「HF」のロゴも公開している。

イプシロンHFは最高出力240psを発生し、足回りも専用セッティングとして0-100km/h加速5.8秒を達成するという。仕様詳細は不明だが、兄弟ブランドのアバルト600eと同じ電気モーターを使用すると考えられる。

ランチアの新しい「HF」ロゴ
ランチアの新しい「HF」ロゴ    ランチア

HFという名称はこれまで、ランチアの高性能モデルで使用されてきた。新しいHFのロゴは、赤い象のマスコットをあしらった1960年代のオリジナル版と、1990年代まで使われたイタリック体の「HF」文字をミックスしたものである。

オリジナルのHFのロゴは、1960年のジュネーブ国際モーターショーで、ランチアから少なくとも6台の新車を購入したオーナー集団「Hi-Fiクラブ」の目印として初めて登場した。その3年後には、HFランチア・レーシング・チームに採用され、世界ラリー選手権での数々の成功を象徴するようになった。

ランチアのルカ・ナポリターノCEOは現在、ラリーへの復帰に向けて「取り組んでいる」として、前向きな姿勢を見せている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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