2024年版 タフでおしゃれな現代ピックアップトラック 10選 快適性も高い最新モデル
公開 : 2024.04.07 18:05
2. トヨタ・ハイラックス
長所:優れた実用性、高い耐久性、トヨタディーラーの充実したサービス
短所:4気筒ディーゼルエンジンは少しうるさい
トヨタ・ハイラックスは1960年代後半から世界各地で販売されており、汎用性、信頼性、耐久性の高さで定評がある。最新モデルにはフル装備の高級グレード「インヴィンシブル」が導入され、魅力を幅を広げた。ここ数年、欧州市場シェアを独占してきたフォード・レンジャーに異議を唱えた唯一のトラックである。
どの仕様においても基本的に快適で、インテリアの質感も高く、一部のライバル車より洗練されていて使い心地が良い。また、ハンドリングと乗り心地には安定感があり、狭い街道路でも取り回しがしやすいよう、ちょうどいいサイズにおさまっている。
2019年の改良では、バンパーデザインを変更し、装備の一部を見直したほか、アクティブ・セーフティ・システムを強化。翌年には再びシャシーと内外装を改良し、乗り心地とハンドリングのレベルをさらに一段階引き上げ、新グレードとしてインヴィンシブルXを追加した。
その後、ダカール・ラリーでの活躍を記念して「GRスポーツ」が設定され、最近もまた「GRスポーツII」が登場した。ただ、オンロードでは優れた走行性能を発揮するが、オフロードではフォード・レンジャー・ラプターに敵わない。
欧州では現在、最高出力150psの2.4L直4ディーゼルと204psの2.8L直4ディーゼルが用意されている。後者の方が洗練性が高く、性能も優れているが、ライバルの多気筒エンジンほどの面白みはなかった。
実用性の高さは抜きん出ており、その余裕ある最大積載量は多くのライバルを上回る。ダブルキャブ仕様が一般的だが、2.4Lモデルではシングルキャブ仕様とエクストラキャブ仕様が選べる。
3. いすゞDマックス
長所:タフでお値打ち、英国の農家からは高い評価を得ている
短所:乗り心地とハンドリングが粗い、ディーゼルエンジンのパワー不足
一般的なドライバーには馴染みの薄いいすゞだが、欧州ではDマックスが静かに、しかし根強く支持されてきた。2021年に登場した新型は、見た目も中身も全面的に刷新されている。
Dマックスには必要最低限の機能のみを与えられた「ユーティリティ」から、強化サスペンションやオフロードタイヤを備えた「アークティック・トラックス」まで、さまざまなモデルが用意されている。さらにシングルキャブ、ダブルキャブ、エクステンデッドキャブと選択肢は豊富だ。
厳しいことで有名な衝突安全テスト、ユーロNCAPで5つ星(最高得点)を獲得したほか、インテリアも使いやすく、先代モデルより格段に進化している。ラダーフレームを採用しているため、乗り心地やハンドリングではライバルに劣る面もあるが、非常にタフで、オフロードでも高い性能を発揮する。
遅れをとっているのはパワートレインだ。先代と同じ1.9Lディーゼルを使用し、静粛性は高くなったものの、最高出力162psと力不足が否めない。6速ATでも6速MTでも、0-100km/h加速に13秒近くかかる。
しかし、価格設定がハイラックスなどを下回っていることから、多少の欠点も許容されるだろう。