2024年版 タフでおしゃれな現代ピックアップトラック 10選 快適性も高い最新モデル
公開 : 2024.04.07 18:05
4. フォルクスワーゲン・アマロック
長所:乗用車としても親しみやすく魅力的
短所:兄弟車フォード・レンジャーより価格が高い
どちらかというと乗用車に近い、いわば「ライフスタイル系」のピックアップトラックの人気の火付けが初代フォルクスワーゲン・アマロックである。当時、多くのメーカーからも豪華装備のモデルが販売されていたが、アマロックほど多面的な魅力を持つものはなかった。トラックとしての実用性を持ちながら、内外装の質感はゴルフのように親しみやすいものであった。
新型アマロックは、フォードとの共同開発によって誕生した。開発の主導権を握ったのは、販売面で期待の大きいフォードであり、第2世代レンジャーのプラットフォームの改良版をベースとしている。ルーフパネル、ドアハンドル、サイドミラーハウジングなどがレンジャーと共通だが、がっしりとしたアグレッシブな印象となっている。
インテリアにはフォルクスワーゲン独自の素材が使われており、質感はかなり高い。装備も充実しており、快適で乗りやすく、SUVに近い感覚を覚える。
エンジンは複数あり、中でも最高出力240psの3.0L V6 TDIディーゼルと10速AT、フルタイム四輪駆動の組み合わせがよく選ばれている。ハンドリングは良好で、初代モデルよりも快適性が向上した。しかし、リーフスプリングのリアアクスルは依然として騒がしい。
ピックアップトラックにも乗用車のような質感と親しみを求めるなら、アマロックがおすすめだ。
5. KGMムッソ(旧サンヨン・ムッソ)
長所:コストパフォーマンス、荷台の柔軟性、居住空間
短所:快適装備が少ない、乗り心地が粗い
手頃な価格のピックアップトラックが、韓国のKGM(旧称:サンヨン)から発売されている。ムッソという車名は、韓国語で「サイ」を意味する。バジェットカーのイメージが強いブランドだが、ムッソは十分なハンドリングと牽引能力、実用性を持っている。
比較的パワフルな最高出力202psの2.2Lディーゼルを搭載し、ブレーキ付きトレーラーならAT車で最大3500kg、MT車で3200kgの牽引力を誇る。
荷台長が1300mmと短く、少々特殊なフォルムに見えるが、キャビンには4人の大人がゆったり乗れるだけの広さがある。また、全長も短いため、狭い街中での取り回しに優れている。最上級グレードの「サラセン」では荷台が1610mmに延長され、フォード・レンジャーやトヨタ・ハイラックスよりも長くなる。
運転してみると、意外にもコーナリングが得意であることがわかった。グリップとロール制御が優れており、小径のステアリングホイールはかなり軽く、ライバルよりもセンターフィーリングが良い。ロードノイズや風切り音の少なさも同様だ。
乗り心地は許容できる閾値をわずかにクリアする程度だが、エンジンは低回転域でトルクフルで、巡航中はトランスミッションとの相性も良く静かだ。
来年、KGMは新型SUVのトーレスをベースにした電動ピックアップトラックを発売する予定だ。