キア・ソウル 1.6 CRDi マックス

公開 : 2014.12.03 23:30　　更新 : 2021.03.05 21:37

キア

パノラミック・サンルーフの与えてくれる開放感もうれしいし、シェードを閉じた際の遮光性も何ら問題はない。開閉に時間がかからず、リア-ビュー・モニターのそばのボタンでワンタッチで操作できる点もいい。ただサンルーフになったおかげで、後部座席の頭上スペースがわずかに制限されるのは惜しい。ただしご覧のとおり、角ばったルーフラインのおかげでほとんどのパッセンジャーが不快に思うことはないだろう。

フロントのシート・ヒーターや、左右独立エアコンなども特別な気分を味わせてくれるのだが、同時に楽しいルックスによる取っ付きやすさが売りのコンパクト・クロスオーバーに必須がどうかというと、そうではないとも感じる。

一方、同クラスのどのモデルよりも大きな8インチのタッチスクリーン・ナビゲーションやインフォテインメント・システムの表示する情報はクリアで、グラフィックの完成度も十分。インプットに対するレスポンスの速さにも納得できる。

■「買い」か?

最大のアピール・ポイントは何といってもそのルックスだ。特にマックス・グレードは、同クラスの目立ちたがり屋たちよりも、確実に人目を引くことができるだろう。

£21,550(402万円)という車両価格は、同じくハイ-スペック・モデルである日産ジューク dCi 110 2WDテクナよりも£1,965(37万円)高価だ。装備やルックスには不足はないのだが、キア・ソウルのなかでもっとも ’美味しい’ モデルは、このフラッグシップ版ではなく、より安価なコネクト・プラスだというのが、われわれの出した現時点での結論である。

(ダレン・モス)