アウディ「新時代の幕開け」 新型Q6 eトロン発表 517馬力の高級SUVはすべてが新しかった

公開 : 2024.03.21 06:05

力強い外観デザイン、表情豊かな照明技術

Q6 eトロンのボディサイズは全長4771mm、全幅1939mm、全高1648mm、ホイールベース2899mmとなっている。

スタイリングとしては、新解釈の「シングルフレーム」グリルを採用し、ヘッドライトは上下2分割として上部にデイタイム・ランニング・ライト、下部にメインビームを配置。

アウディQ6 eトロン
アウディQ6 eトロン    アウディ

フロントバンパーにはがっしりとしたエアインテークも備わる。サイドは「クワトロ・ブリスター」と呼ばれるフェンダーデザインにより力強さを表現した。

リアエンドにはフルワイドのライトストリップと、「アクティブ・デジタル・ライト・シグネチャー」を特徴とするOLEDリアライトが装備される。これは6つのパネルと360のセグメントからなる新技術で、10ミリ秒ごとにパターンをわずかに変化させたり、周囲の車両に情報信号を与えたりと、さまざまな機能が実装されている。例えば、ハザードランプを押すと警告の三角マークが点灯する。

最新世代のインテリアとソフトウェア

乗車定員は5人。トランク容量は526Lで、これに加えてフロントに64Lの “フランク” を備える。インテリアは「ソフトラップ」と呼ばれる新しいデザインコンセプトを採用し、ドアからダッシュボードまで連続的な曲線でつなげている。また、リサイクル可能な内装材が多数使用されている。

ダッシュボードは、シングルフレーム・グリルを模した「デジタルステージ」を中心に、11.9インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイと14.5インチの曲面インフォテインメント・タッチスクリーンが組み合わされている。助手席用に10.9インチのディスプレイもあり、走行中は運転席から見えないようになっている。

アウディQ6 eトロン
アウディQ6 eトロン    アウディ

弧を描くようにフロントガラスの下部を横切るダイナミック・インタラクション・ライトでは、さまざまな情報を光で乗員に伝えることができる。

最新技術「E3」システム 高度な生産体制

インフォテインメント・システムは高度なカスタマイズが可能で、YouTubeやゲーム、オンライン・ショッピングといったサードパーティ製アプリをダウンロードして使用することができる。発売時点で、欧州では70以上のアプリが利用可能だ。

アウディ最新の音声アシスタント・システムを搭載し、800以上のボイスコマンドを実行できるという。

アウディQ6 eトロン
アウディQ6 eトロン    アウディ

こうしたインフォテインメント・システムは、新開発の電子アーキテクチャー「E3」のバージョン1.2によって支えられている。E3は5台の高性能コンピュータを使用し、駆動系、サスペンション、車体の挙動、運転支援、インフォテインメント、快適機能、内部ネットワークおよび外部通信を制御するものだ。

Q6 eトロンの生産は、アウディの本拠地ドイツ・インゴルシュタットで行われる。高度な自動化を特徴とし、1日あたり約1000台の生産が可能だという。駆動用バッテリーはインゴルシュタットに新設された工場で、電気モーターはハンガリー・ジェールで生産される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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