スバル・クロストレック 詳細データテスト 手頃なサイズに優れた悪路走破性 パワー不足は否めない
公開 : 2024.03.23 20:25 更新 : 2024.03.29 19:22
購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
ニッチなポジションを考えると、価格競争に加わる必要性の薄いクルマだ。しかし、その能力を考えると、2024年のマーケットにおいて3万5000ポンド(約665万円)以下からの価格設定はかなりバリューが高いといえる。
このクラスのトップ5として挙げたモデルからわかるように、同じようなサイズで、同じようなデュアルパーパスを備え、価格帯が近いクルマはきわめて少ない。しかもそれらのほとんどは、もっと角張った、いかにもSUVといったスタイルだ。そんな中で、クロストレックの販売台数の少なさは、残価率にも優位に働くだろう。
燃費は残念な数字だった。少なくとも、燃料を食うスバルのボクサーエンジンになじみのないユーザーはそう思うだろう。ツーリングで16.0km/Lというのは、このクラスでは悪くはないが、いい数字でもない。しかし、平均12.5km/Lというのは効率に優れると言い難い。もしも経済性を考えずに走らせたら、このCVTはこういう燃費になる可能性があるということだ。