ルノー・ルーテシアGT
公開 : 2014.07.26 16:09 更新 : 2017.05.29 19:22
GTではシート、ペダル、ステアリング、そしてシフトパドル……といった主要な運転席インターフェースはR.S.と共通のものが備わる。座り心地は柔らかだがホールド性の高いスポーツシート、しっとり吸いつくグリップのステアリングホイール、そして日産GT-Rと同じ大型シフトパドルは、どれもさすがの操作性。クルマのデキ以前に、この3点セットがあるだけで乗り味の印象は1〜2割増しの感がある。また、小排気量ターボとDCTの組み合わせでは、瞬間的な過給ラグのせいで必要以上にスロットルを踏み込んでしまい、ワンテンポ遅れた予想外のキックダウンでギクシャク……というケースがままある。DCTは常に次のギヤを予測してスタンバイするので、急減速から再加速……といったイレギュラーなスロットル操作では、どうしても変速が遅れてしまうためだ。その点、GTで追加されたシフトパドルは、山道のスポーツ走行で効能アリなのはもちろん、日常走行でも“マニュアル変速によるツッコミ”でDCT特有のクセを補正できるメリットが大きい。
ルーテシアGTの価格はインテンス比で約14万円高。ルノー・スポール謹製シャシーというより、これらの運転席インターフェースのグレードアップだけでも、価格分のモトが取れている気もする。
(文・佐野弘宗 写真・前田恵介)
ルノー・ルーテシアGT
価格 | 259.0万円 |
0-100km/h | 9.4秒 |
最高速度 | 199km/h |
燃費 | 19.2km/ℓ |
CO₂排出 | 120g/km |
車両重量 | 1210kg |
エンジン形式 | 直4DOHCターボ、1197cc |
エンジン配置 | フロント横置き |
駆動方式 | 前輪駆動 |
最高出力 | 120ps/4900rpm |
最大トルク | 19.4kg-m/2000rpm |
馬力荷重比 | 99ps/t |
比出力 | 100ps/ℓ |
圧縮比 | 10.1:1 |
変速機 | 6段DCT(EDC) |
全長 | 4095mm |
全幅 | 1750mm |
全高 | 1445mm |
ホイールベース | 2600mm |
燃料タンク容量 | 45ℓ |
荷室容量 | 300-1146ℓ |
サスペンション(前) | マクファーソン・ストラット |
サスペンション(後) | トーションビーム |
ブレーキ(前) | φ258mmVディスク |
ブレーキ(後) | φ228mmドラム |
タイヤ | 205/45R17 |