「手放し運転」が実現? 新型レンジローバー・ヴェラール、高度な運転支援システム搭載か
公開 : 2024.03.26 06:25
2025年の発売が期待される次期型レンジローバー・ヴェラールで、高度な運転支援システム導入の可能性がある。ステアリングホイールから手を離す「ハンズフリー」を実現するかもしれない。
次期型ヴェラールで「ハンズフリー」実装か
英国の自動車メーカーであるJLR(ジャガー・ランドローバー)は2025年、「レベル2+」の高度な運転支援システムを導入する予定だ。一部の道路区間でステアリングホイールから手を離す、いわゆるハンズフリーの半自動運転を実現する。
同社の広報担当者によると、米国の半導体製造大手Nvidiaの車載コンピューターを採用し、レンジローバーモデルに搭載するという。
具体的なモデルは明かさなかったが、次期型のレンジローバー・ヴェラールと予想されている。
自動車メーカーによっては、こうしたレベル2またはレベル2+の運転支援システムを有料の追加サービスとして展開するところもある。例えば英国の場合、フォードはマッハEで「ブルークルーズ」機能を月額17.99ポンド(約3400円)、BMWは「ドライビング・アシスト・プラス」を月額55ポンド(約1万円)で販売している。
JLRは将来的に、前方道路から視線を外すことができるレベル3自動運転機能の導入を目指している。製品戦略責任者のトム・ストリンガー氏は、「現代の高級志向のお客様にとって、レベル3は本当に重要な要素になると思います」と述べ、2020年代後半には実現できる可能性があるとした。
次期型レンジローバー・ヴェラールは、電動車対応のEMAプラットフォームを採用する予定だ。現行世代は2017年に発売されたことから、早ければ今年中にも次期型が発表されると見られている。
詳細はまだ伏せられたままだが、最近欧州ではEV仕様と思われるプロトタイプが目撃されている。画像を見る限り、3列目シートを搭載できるような長さのボディが特徴的だ。
JLRは、このプロトタイプについてコメントを控えた。
昨年のヴェラールの販売台数は1万8626台で、ランドローバーのラインナップの中ではディスカバリーの1万3164台に次いで2番目に少ない。対照的に、兄弟車のディスカバリー・スポーツは2万1000台以上、イヴォークは3万4000台以上を記録した。
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