メルセデスAMG「G 63」に改良新型 ハイブリッド化で585馬力 アダプティブ・サスペンション採用
公開 : 2024.03.27 06:25
メルセデスAMG G 63の改良新型が発表された。内外装を刷新し、足回りも高機能化した。48Vマイルドハイブリッドの4.0L V8ツインターボで最高出力585psを発生する。
内外装一新 48Vマイルドハイブリッド採用
メルセデスAMGは3月26日、Gクラスの高性能バージョンとなる「G 63」の改良新型を欧州で発表した。48Vマイルドハイブリッドと新しいサスペンション・システムを導入し、パフォーマンスの向上を図った。
改良新型G 63は、従来の4.0L V8ツインターボガソリンエンジンに48V駆動のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせ、最高出力は20psアップの585ps、トルクも20kg-m増の86.7kg-mとなっている。
また、標準のGクラスと同様に内外装デザインやインフォテインメント・システムがアップグレードされ、効率性と機能性、実用性を高めている。
注目すべき点は、新しいAMGアクティブ・ライド・コントロール・サスペンションの導入だ。
従来は機械式トーションバー・クロススタビライザーだが、改良新型では油圧機構によるロール制御と可変減衰を実現した。ダンパー内の圧力を調節することでボディロール低減とパネレート確保を両立し、オフロードでの走行性能を損なうことなく、オンロードでの安定性を向上させている。
メルセデスのサスペンション開発担当者であるユルゲン・ワイラー氏は、「G 63の多くがロールを嫌うオンロードで使用されていますが、オフロード性能に妥協することはできません。このシステムにより、2つの異なるモードを提供できます」と述べた。
オプションのAMGオフロード・パッケージ・プロを装着すると、オフロード走行用に2つのドライビングモードが追加される。1つ目は「AMGトラクション・プロ」で、岩場や砂地でトラクションを最大化する。2つ目の「AMGアクティブ・バランス・コントロール」は、ロール剛性を手動で調整できる。
ボディカラーには、専用色のハイパーブルーマグノが追加された。ホイールは20~22インチで、6種類のデザインから選択できる。
新オプションとして、エクステリア・カーボンファイバー・パッケージが設定されている。スペアホイールカバー、バンパーインサート、フロントとリアのアンダーライドガードがカーボンファイバーで仕上げられ、ラジエーターグリルやミラーハウジングはダーククローム仕上げとなる。
画像 パフォーマンス大幅強化! 最新型「G 63」の内外装をチェック【改良新型メルセデスAMG G 63を写真で見る】 全40枚